エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.330
2014.05.28 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
今回取り上げる「Node 804」は、Fractal Designブランドの「Node」シリーズにおける最新モデル。ちなみにFractal Designのサイトを確認すると、「Node 304 Black」「Node 304 White」「Node 605」がラインナップされている。
「Node」シリーズのスタイルは、室内のインテリアにも違和感なく溶け込み、ホームシアターPCやコンパクトメディア(ファイル)サーバーとしての役割が想定されている。エンターテイメント要素をも取り入れた、暮らしに身近なPCと置き換えることもできる。なるほどラインナップのデザインを見れば、Fractal Designの主張もぼんやり理解する事ができるだろう。
Fractal DesignのPCケースは、設計思想と用途に分けて4つにカテゴライズされている。上段左から「Define」シリーズ(Define R4)、「Arc」シリーズ(Arc Mini R2)、下段左から「Node」シリーズ(Node 304)、「Core」シリーズ(Core 3000 USB3.0) |
Fractal Design「Node 804」 製品情報(Fractal Design)(株式会社アスク) |
数字でのスペック確認が終わったところで、いよいよパッケージから本体を取り出し、チェックを開始しよう。従来通り、本体外周りからはじまり、内部を個別にチェック、組み込みセッションという流れで検証を進めて行くワケだが、まずは付属マニュアルをご紹介しておきたい。
「Node 804」のマニュアルはFractal Designらしく、洗練されている。基本的には組み込み手順をパート別に解説しているものだが、ここに掲載されている図説が実に分かりやすい。単に組み込みの仕方が分かるだけではなく、「Node 804」の設計が明確にイラスト化されているのだ。そこで本稿では要所でマニュアルの図説を使用し、実機をエルミタ的に解説していくことにしよう。
「Node 804」付属の図説マニュアル。PCケースマニュアルとしては恐らく業界1、2を争う分かりやすさ。テキストは簡潔で、イラストが豊富。日本語表記もあり、完成度は高い |