エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.330
2014.05.28 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
イマドキのPCケースは巧妙な設計および細工により、スペック表の数字だけでは理解しにくい事がある。ドライブベイレイアウトもそのひとつだ。
「Node 804」のスペック表数値を抜粋すると、薄型光学ドライブベイ×1、3.5インチシャドウベイ×8、2.5インチシャドウベイ×2、2.5/3.5インチ共用シャドウベイ×2となり、光学ドライブベイを除き、いわゆるストレージは最大で12台搭載できる収納力を備えている。外見はMicroATX対応のCube型モデルだが、「デュアルチャンバーケースレイアウト」の内部最適化の恩恵もあり、多くのストレージを詰め込むことができる。では次に、個別の搭載スペースを確認してみよう。
「Node 804」のストレージ収納スペースで、最もスペースが割かれているのは、「右チャンバー」の3.5インチシャドウベイだ。吊り下げ式マウンタタイプのシャドウベイは、4台ずつ2列を用意。ゴム製HDDダンパーに専用ネジを使い、HDD側面のネジ穴で固定する。近頃ではヘリウムガス採用の容量6TB HDD等も流通しているワケだが、惜しみなく予算を注ぎ込めば、このスペースだけで48TBのストレージ環境が構築できる計算になる。
フロントパネルを取り外すと、その裏側にコの字型のブラケットが固定されている。これが2.5インチ2台分のシャドウベイだ。フロントパネルの湾曲はただのデザインではなく、シャドウベイとしての役割を果たすためでもあったワケだ。
フロントパネル裏側に2.5インチSSDが2台搭載できるマウンタを装備。こんなスペースも決して無駄にしない | |
プラスチック製のマウンタはフロントパネル固定済み。2台分のネジ穴が用意され、2.5インチSSD底面のネジ穴4つを使いマウントする |
2.5/3.5インチ共用シャドウベイ×2は、マザーボードやグラフィックスカードが主役となる「左チャンバー」のボトム面を利用している。通気口仕様の底板にはストレージ2台分のスペースが割かれ、2.5インチ用と3.5インチ用各々のネジ穴が用意されている。
プラスチック製フロントパネル背面上部には、スリム光学ドライブベイが用意されている。搭載はスロットイン式光学ドライブに付属の「光学ドライブ用ブラケット」を専用ネジで固定。これを小さなミリネジを使って、フロントパネル裏に4箇所でマウントする。
スロットインタイプの薄型光学ドライブベイに専用ブラケットを装着。フロントパネル裏にマウントすれば、パネル側面のディスク挿入用スリットとポジションが合う |