冷却ファンレイアウト

ここからは気になる冷却ファンレイアウトを見ていこう。「Node 804」のスペック表を改めて確認すると、標準搭載される冷却ファンはすべて120mm口径で、フロント1基、リア2基の合計3基がマウントされている。Cube型ケース内部の熱源を分離させた「デュアルチャンバーケースレイアウト」により十分なエアフローが確保できているものの、オプションで最大10基の冷却ファンがマウントできるように設計されている。

図説マニュアルに表記された、冷却ファンレイアウト。搭載箇所により120mm口径または140mm口径ファンが装着できるように設計されている

120mm口径ファン最大4基搭載可能なフロントシャーシ部

スライド着脱式防塵フィルタが備えられたフロントシャーシ部。「左チャンバー」上部には標準で1基の120mm口径ファンが搭載されているが、「右チャンバー」の2基と合わせ、最大4基で外気を取り入れる事ができる。

	「左チャンバー」上部には120mm口径ファン1基が標準装備。さらに下段＋「右チャンバー」上下段合計で4基の冷却ファンが搭載できる
フロントパネル裏、左右「チャンバー」前面には防塵フィルタを装備。スライド着脱式で、水洗いもできるプラスチック製のものが採用されている

リア左右に標準搭載された120mm口径ファン

左右「チャンバー」の背面にもそれぞれ120mm口径冷却ファンが標準装備されている。「右チャンバー」が電源ユニットとストレージの排熱処理、「左チャンバー」がマザーボードやグラフィックスカードの排熱処理をそれぞれ賄う、重要な役割を果たしている。

「右チャンバー」リア冷却ファンスペースのみ、140mm口径冷却ファンにも換装可能。ネジ穴が2箇所ある事が確認できる
「左チャンバー」だけ大口径化できない理由は、バックパネルI/Oと拡張スロットの存在によるもの。140mm口径に対応させた場合、もっと大型化しなければならず、左右対称のバランスも悪くなってしまう