エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.331
2014.05.30 更新
文:GDM編集部 池西 樹
今回の主役「Z97 Extreme6」は、型番からも分かる通り、Intel Z97 Expressチップを搭載するスタンダードシリーズのハイエンドモデル。より上位にあたる「Extreme 11」や「Extreme 9」型番が、歴代エンスーを意識したウルトラハイエンド製品に与えられることを考慮すれば、事実上スタンダードシリーズのフラッグシップという解釈で問題ないだろう。
衝撃吸収材にぐるりを保護された状態で収納されている「Z97 Extreme6」 | ASRock 9シリーズでは、基板カラーも“ダークブラウン”から、より黒みの強い“サファイアブラック”へと変更された |
最大の特徴は、ASRockの独自インターフェイス「Ultra M.2」の存在だ。Ultra M.2は、Intel「9」シリーズから実装されたM.2互換のスロットで、接続バスをチップセットのPCI-Express2.0(x2)から、CPUのPCI-Express3.0(x4)に変更。これにより、帯域幅は10Gbpsから32Gbpsに拡張され、シングルドライブながら1,000MB/secを上回る超高速ストレージ環境を構築できる。
CPUのPCI-Express3.0(x4)に直結されたUltra M.2。実際のパフォーマンスについては、後半のテストセッションで明らかにしていく | |
Ultra M.2はチップセットを経由しないため、レイテンシが少なくM.2用ドライブを接続した場合でもパフォーマンスを引き上げることができる |
また電源回路には、デジタル制御「Digi Power」による12フェーズ回路を搭載。当然「Super Alloy」に準拠する高品質コンポーネントが採用され、安定性や耐久性の面でも申し分ない仕上がりだ。さらに拡張性にも優れ、ストレージは、Ultra M.2をはじめ、M.2、SATA Express、SATA3.0(6Gbps)、eSATA3.0(6Gbps)をサポート。拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×1、PCI-Express3.0(x8)×1(x16形状)、PCI-Express2.0(x4)×1(x16形状)、PCI-Express2.0(x1)×2、miniPCI-Express×1を備え、マルチグラフィックスはNVIDIA SLIとAMD CrossFire Xに対応する。
ブラックを基調にゴールドのワンポイントが映えるパッケージ。右上には「Super Alloy」のロゴが大きくデザインされている | |
製品の特徴や対応機能がビッシリと記載されたパッケージ裏面 | 付属品は、バックパネル、SLIケーブル、SATAケーブル、M.2固定用ネジ、「HDD Saver」電源コネクタ、SATAケーブル、マニュアル類、ドライバCDなど |