見慣れないリアパネル

リアパネルも通常のPCケースとは大きく様相が違う。マザーボード90°回転レイアウトにより、バックパネルI/Oはトップ面にレイアウトされるからリア部には拡張スロットも無い。代わりにあるのが電源ユニットの吸気ファン用の通気口だ。

一見ボトム面に見える「RAVEN 5」のリア面。正方形の通気孔の上部には開口部の広い穴が空けられている。これについては後ほど詳しく解説しよう
	リア面に唯一の装備となる、電源ユニット冷却ファン用の通気孔。付属のマグネット固定式防塵フィルタが装着できる

両サイドパネルと着脱方法

「RAVEN 5」のサイドパネルには「ノーマル仕様」と「アクリル窓仕様」の2種類が用意される。左サイドアクリル窓仕様のモデルには「-W」が付き、型番で区別できる。若干の価格差があるものの、内部が視認できるアクリル窓は開放感があり、特別にドレスアップをしないという自作派にもオススメだ。

「SST-RV05B-W」型番は、左サイドパネルがアクリル窓仕様。広い開口部は実測で縦200×横275mmだった

なおサイドパネルの取り外しは一般的なPCケースとは違い、上方向に引き上げる。手順はまずトップパネルを外し、サイドパネルの内側上部にあるリリースレバーを押すことでロックが解除。ツールフリーで簡単に着脱できる仕組みだ。

サイドパネル内側上部に備えたリリースレバー。半円部を押すことでロックが解除される着脱アクションは、なかなかよく考えられている。単なるネジ留めにしない点が、いかにも「RAVEN」らしい

ほぼ全面通気孔仕様のボトム面

外観セッションの最後は、ボトム面をチェックしてみよう。マザーボード90°回転レイアウトにより、一般的なミドルタワーPCケースとは明らかに様相が違う「RAVEN 5」だが、そのボトム面はほぼ全面にわたり、通気孔仕様になっていた。さらに前述のスライド着脱式防塵フィルタが装着されており、面積の広い通気孔全てがカバーされていた。

トップパネルデザインに似たボトム面は、通気孔仕様。スライド式防塵フィルタは面積が広く、これほどまでに大判なものを見た記憶は無い。なお四隅の脚は実測約30mm高。ボトム面を構成する枠部分は、強化プラスチック素材が採用されている
	四隅には滑り止め効果のあるゴム製ラバーが貼り付けられている。この手のパーツとしては質感がよく、表面は滑らか