エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.337
2014.06.29 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは各種ベンチマークソフトを使い、気になるパフォーマンスを確認していこう。まずは「Windows 7エクスペリエンスインデックス」による基本性能のチェックから。
Windows 7エクスペリエンスインデックス |
HDDを使用しているため、パフォーマンスが伸びきらない「プライマリ ハードディスク」を除けば、いずれも“6.0”を超える上々のスコア。検証中の操作でも“もたつき”を感じる場面はなく、オフィスアプリケーションやWebブラウジングが中心ならメインPCに使用しても不満はないだろう。
続いて、定番のCGレンダリングソフト「CINEBEHCN R15」を使い、CPUコアの性能を確認していく。テストはシングルコアとマルチコアの2種類を選択している。
CINEBENCH R15(cb) |
シングルコア時はTurboCore機能が有効に働き、クロックは最大2.60GHzまで上昇。これにより「CINEBENCH R15」に登録されている参考データとの比較では、Core i7-3840QM(4コア/8スレッド/定格2.80GHz/TB時3.80GHz/L3キャッシュ8MB)とほぼ同等のスコアを計測。一方、マルチコア時は負荷が高く、クロックは2.30GHz前後で頭打ちとなるが、Hyper-Threading機能により、シングルコア比約2.3倍のパフォーマンスを発揮。デスクトップ向け上位モデルとの比較ではやや分が悪いものの、エントリーからミドルレンジクラスのCPUとなら十分に渡り合える性能を備えている。
ここからはグラフィックス系ベンチマークを使い、3D性能の検証を進めていくことにしよう。まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」から。なおプリセット設定は「Fire Strike」「Sky Diver」の2種類を選択した。
Fire Strike | |
Sky Diver |
「Fire Strike」では、Graphics Score、総合スコアとも振るわず厳しいスコア。テスト中のフレームレートも1桁を超えることはなく、重量級の3D処理を要求するのは厳しいと言わざるを得ない。一方、「Sky Diver」では、Graphics Scoreが2,500、総合スコアは2,600をマーク。フレームレートも15fps前後で推移しており、極端にコマ落ちする場面もなかった。「Sky Diver」がエントリーからミドルレンジまでを対象としたベンチマークであることを考慮すれば、オンボードグラフィックスとしてはまずまずの結果といったところだろう。