エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.337
2014.06.29 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、実際のゲームシーンを想定した3Dベンチマークとして、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」のスコアを確認していこう。品質設定のプリセットは“標準品質(デスクトップ)”と“高品質(デスクトップ)”にセット、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
さすがに“高画質(デスクトップ)”では、いずれの解像度でも標準的なプレイが見込める2000を超えることはなく、明らかにスペック不足。しかし“標準品質(デスクトップ)”では、フルHD解像度で“普通”、1,280×720ドットでは“快適”を獲得し、画質設定を少々調整すれば、このクラスのゲームでもプレイできるレベルまで引き上げることができる。
3D系ゲームベンチマークのラストは「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」で締めくくろう。テスト条件はグラフィック設定を“標準品質”と“最高品質”にセット。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンで計測を行っている。
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク |
1,920×1,080ドットでは“最高品質”で“重い”、“標準品質”でも“やや重い”判定で高解像度動作は難しい印象。しかし、解像度を1,280×720ドットまで下げてやれば、描画品質に関係なく“ふつう”判定までスコアが上昇し、十分ゲームを楽しむことができるだろう。
排熱処理が難しいコンパクトPCでは、パフォーマンスと共に冷却システムは非常に重要なファクターとなる。そこでここからは「OCCT 4.4.0:PowerSupply」による30分間の負荷テストを実施し、「ZBOX OI520」の冷却性能を確認していくことにしよう。
プロセッサ温度(℃)/室温24.1℃ |
今回はUEFIのファンコントローラを標準のママ“AUTO”に設定しているが、アイドル時は42℃、高負荷時でも68℃までしか上がらず非常に優秀。内部エアフローに優れる球状デザインを採用しているメリットが遺憾なく発揮された形だ。
ファン回転数 | |
騒音値(dBA)/室内ノイズ31.1dBA |
続いてファンの回転数を確認すると、アイドル時は1,305rpm、高負荷時は2,170rpmを計測。UEFIでフル回転させると、3,600rpm前後まで回転数が上昇することから、冷却性能にはまだまだ余裕がある。また騒音値はアイドル時34.8dBA、高負荷時でも38.4dBAという静音設計。高負荷時でも聞こえてくる騒音の違いはごくわずかで、机の上に置いた状態でもノイズが気になることはないだろう。