エルミタ的一点突破 Vol.338
2014.07.03 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
まずはCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」を使用して、CPUコアの性能差をチェックしてみよう。テストはシングルコアとマルチコアの2種類を選択している。
CINEBENCH R15(cb) |
CPUの動作クロック差は200MHzだが、ベンチマーク上では10%前後とそれなりのスコア差がついている。「GAMING App」はワンタッチで設定変更できるため、CPUパワーが欲しい時は“OC mode”と言わずとも、2段階目の“Gaming mode”あたりにチェンジした方がよさそうだ。
もっともCore i5-4690の場合はTurboBoostの3.9GHzで頭打ちになってしまうが、K型番モデルでは「OC Genie 4」によるチューニングも可能なため、さらに違いを体感できるだけの差が生まれるはずだ。
続いては3Dベンチマークテストの定番「3DMark」を使用して、グラフィックスへの影響をチェックしていこう。プリセット設定は「Fire Strike」と、より高負荷な「Fire Strike:Extreme」の2つを選択、やや重めの処理をかけてみることにする。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
“Silent mode”にすることで、総合スコアとGraphics Scoreともきれいに6%前後パフォーマンスが抑えられている。処理が重い場合は別にして、軽めのタイトルをプレイする場合は静音性重視の設定を選んでみるのも面白い。Mini-ITX環境はケースによっては排熱に苦労する場合もあるため、必要に応じて設定を切り替える方がスマートだ。
次は重量級のFPSタイトルから「バトルフィールド4」でMini-ITX環境のゲームパフォーマンスをチェックする。解像度を1,920×1,080ドットのフルHDに固定し、ゲーム内の画質設定から“高”と“最高”を選択。「CAMPAIGN:BAKU」のスタートからセーフハウスに到達するまでの平均フレームレートを、ゲーム内のコマンドを使用して計測した。なお、APIはAMD環境ではほとんどのプレイヤーが選択するであろう、“Mantle”を選択している。
バトルフィールド4 |
画質“高”ではどちらも快適さの指標となる60FPS以上を稼いでおり、問題なく快適プレイが楽しめそうだ。特に“OC mode”では画質“最高”でもまずまずプレイできる水準を保っている。しかし“高”で8%、“最高”で12%と無視できないパフォーマンス差が出ているため、重量級タイトルをプレイする場合は、常に最高性能を発揮できる設定を選択した方が無難だろう。