低価格でも妥協なし「Super Alloy」仕様のデジタル電源回路

ここからは画像を中心に「Z97 Anniversary」をより詳細に確認していこう。まずはシステムの安定性や、オーバークロック耐性に重要な電源周りから。
　電源回路には上位モデルと同じデジタル制御による4フェーズ回路を搭載。さらに飽和電流を最大90％拡大した「プレミアム合金チョークコイル」や「固体コンデンサ」など、「Super Alloy」仕様のコンポーネントを搭載することで、安定した出力を実現している。

デジタル制御の4フェーズ電源回路を搭載する「Z97 Anniversary」。MOSFETにはスカイブルーのアルミ製ヒートシンクが実装される
アルミ製ヒートシンクを取り外したところ。このクラスでは珍しく1フェーズあたり3基のMOSFETが実装されていた
チョークコイルは、飽和電流を最大90％拡大した「プレミアム合金チョークコイル」	搭載されるMOSFETはNXP「PSMN9R1-30YL」「PSMN5R8-30LL」
PWMコントローラは、最大4フェーズの制御が可能なIntersil「ISL95820」	CPUソケット周りのコンデンサは、耐久性に優れ、液漏れの心配がない固体コンデンサ
表面積を稼ぐため、要所にスリットが設けられた複雑なデザインのアルミ製ヒートシンク。サイズは実測で約90×33×27mm

Intel 9シリーズ最上位チップ、Intel Z97 Express搭載

搭載されるチップセットは、Intel「9」シリーズ最上位のIntel Z97 Express。Pentium G3258の他、Devil’s Canyonを含む「K」シリーズすべてのオーバークロックに対応する。

MOSFETと同じスカイブルーのアルミ製ヒートシンクで保護されたIntel Z97 Express
ヒートシンクのサイズは、実測約50×77×4mm。低価格なモデルにありがちなプッシュピンではなく、2本のネジで基板に固定されていた