ASRock「Z97 Anniversary」の実動チェック開始

ここからはいよいよ「Z97 Anniversary」をベースにPCを組み上げ、実動チェックを進めていくことにしよう。CPUには当然Pentium G3258を用意。セッションの後半では、CPU/GPUコア両方のオーバークロックに挑戦し、定格動作からどの程度パフォーマンスを引き上げられるのか確認している。なお、その他のテスト環境については以下の通り。

Pentium20周年を記念してリリースされた倍率ロックフリーモデルPentium G3258
機材調達の関係上、今回の検証ではES品を使用しているがおおよその傾向はつかめるだろう
CPU-Z 1.69.2の結果。“Processor Name”はおかしいが、“Specification”は「Intel(R) Pentium(R) CPU G3258」と正しく認識されている

「インタラクティブUEFI」のオーバークロック設定を確認

「Z97 Anniversary」の制御プログラムは、ASRock 9シリーズで刷新された「インタラクティブUEFI」を搭載する。キーボードだけでなく、マウス操作にも最適化されており、Windowsに慣れたユーザーなら戸惑うことなく各種設定を行うことができるだろう。さらに「Advanced Turbo」などのプリセット設定から、詳細なチューニング項目まで細かく用意され、「K」シリーズCPUを使えば、心ゆくまでオーバークロックに挑戦できる。ちなみに基本項目については、先日詳細レビューをお届けした「Z97 Extreme6」と同様だけに、解説はこちらに譲り、チューニング向け項目にスポットをあて、解説を進めていく。なお各項目は、UEFIのバージョンによって異なる可能性がある点には留意してほしい。

チューニング向け設定が集められた「OC Tweaker」画面。基本的にオーバークロックはすべてこの画面で行うことができる

搭載されているプロセッサに合わせて、CPU/GPUコアを自動的にチューニングする「Advanced Turbo」。簡単にPCのパフォーマンスを引き上げたいなら、まずはこちらを試してみるといいだろう

CPUコアを5段階に調整する「Load Optimized CPU OC Setting」。CPUコア倍率以外の項目も自動的に設定されるため、手動設定のベースとしても使用できる

GPUコアを自動調整する「Load Optimized GPU OC Setting」。Pentium G3258では1,400MHz、1,500MHz、1,600MHzの3段階が用意されていた

CPUコア倍率は、「AllCore」と「Per Core」の2種類が選択可能。倍率は8～120倍まで選択でき、倍率設定が不足することはまずないだろう

GPUコアクロックは1100～3000MHz（50MHz刻み）まで。電圧設定は、電圧を数値で設定する「Adaptiveモード」と、追加電圧を設定する「Offsetモード」の2種類が用意される

XMPプロファイルを読み込めば、細かい設定をすることなくオーバークロックメモリのパフォーマンスを最適化できる

各種電圧やロードラインキャリブレーションも用意され、かなりピーキーなチューニングにも対応する