エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.343
2014.07.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「GA-Z97X-Gaming 5」がゲーミングモデルということもあり、ゲーミングアプリ「Game Controller」にも軽く触れておきたい。ゲーミングキーボードやマウスなどには専用ユーティリティが用意されているものもあるが、GIGABYTE製マザーボードでは同様の設定を「APP Center」から行うことができる。定番のマクロ設定やFPSで便利そうな「スナイパーモード」、さらにキーリピート速度も変更できてしまうのだ。
専用ソフトがなくても大丈夫。「Game Controller」ならマクロ設定はじめ、任意のキーとの同時押しでマウス解像度を変更できる「マウススナイパーモード」の設定が可能。「キーボード速度」ではキーボード入力のレイテンシのほか、キーリピート速度を設定できる |
Intel 9世代におけるGIGABYTEのマザーボードは、シリーズごとにクッキリと性格付けがなされているという点は冒頭述べた通り。さらに同じシリーズ内でも7/5/3といった分かりやすいナンバリングで区別され、製品のランクを判断する際の助けになっている。ただしそれでも上位モデルに対しどの程度“劣化”しているのか、購入の際には悩むこともあるだろう。
その点で「GA-Z97X-Gaming 5」は上位の「Gaming 7」と比較しても、ゲーミングマザーとしての能力はいささかも劣っていない。ボード上の便利スイッチや(別チップによる)SATAポートの数などは違うものの、最新インターフェイスの搭載やマルチグラフィックス、ネットワークやオーディオ機能も同等。これら中核機能がそのままなおかげで、ユーザーは必要な装備をジャッジすることに集中できるというワケだ。安心して最適なモデルをチョイスできる、ラインナップの妙といえるだろう。
ハイエンドモデルと遜色ないゲーミング機能が低コストで手に入る。上位と中核機能を共有する「GA-Z97X-Gaming 5」は、アッパーミドルなゲームマシンにピッタリな秀作だ |
さらにGIGABYTE製マザーボードのメリットとして、ハード以外のソフトウェア的側面の優秀さが挙げられる。無数の有為なアプリを統合運用できる「APP Center」の出来栄えが素晴らしく、ゲーミングシーンから日常のPCライフまで便利にフォローしてくれるハズだ。総合的な使い勝手まで考慮した場合、GIGABYTEの「G1 Gaming」シリーズは出色のゲーミングマザーと言える。