エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.344
2014.08.01 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
スチール製の両サイドパネルは、左右共通デザイン。上半分はハニカム形状の通気孔仕様で、いかにもPCケース内部の風通しは良さそうだ。ただし防塵フィルタの類いは装備されていないため、気になる人は自ら対策を施す必要がある。
両サイドパネルには、防塵フィルタ非搭載の通気孔が設けられている。なお固定にはハンドスクリューが使用されていた |
トップ面に装着されているアクリル窓。開口部は実測横約80mm、縦約70mmの長方形で、標準では上からPCケースの内部を眺める事ができるようになっている。ヒートシンクの装飾やカラーリングが美しいマザーボードをはじめ、LED発光パーツ等をアクセントに導入し、手軽にドレスアップを楽しむ事ができる。
アクリル窓付き外装パネルは、標準でトップ面に装着されている。固定はハンドスクリューで、ドライバレスで着脱ができる |
「風通し良好な両サイドパネル」「アクリル窓付きのトップパネル」の着脱可能な3枚のパネル。実はいずれも「同一寸法」で製造されている。つまり左右およびトップのパネルは、3面どこでも装着が可能なのだ。このユニークな試みは、3面を共通部品にする事で製造の効率化に貢献。さらにアクリル窓付きパネルを側面に移動させたり、通気孔をトップ面に変更することで、トップフロー型CPUクーラーの吸気効率向上を狙う等の実用面でのメリットも少なくない。
標準ではトップ部に装着されているアクリル窓付きパネルを、左側面に移動。通気孔のあるサイドパネルは、トップ部に移動させ、エアフローレイアウトを変更する事ができる |
次に本体側面もチェックしておこう。シャーシ底面には、電源ユニットの吸気ファン用通気孔が設けられており、防塵フィルタが装着されている。その横にはネジ穴のようなものが片側4つ、計8つ確認できる。さらに四隅にはプラスチック製の脚を装備。高さは実測で約15mm、直径約28mmとなり、そのかさ上げ分は電源ユニット内蔵冷却ファンの吸気スペースとして利用される。
底面リア寄りには、電源ユニットの吸気ファン用通気孔と、防塵フィルタが装着されている | |
プラスチック製の脚は、高さ実測約15mm。よくあるゴム製ではないため、振動吸収や滑り止めといった役割は果たさない |
リア底面部分にもハンドスクリューが確認できるため、念のため取り外してみたところ、なんとサイドパネル同様、ボトムパネルまで着脱できるように設計されていた。通常ボトム面等は着脱の必要がなく、さらにコストダウンの観点からリベット打ちされているはず。ボトムパネルが外れるメリットはどこにあるのだろうか。
Cube型PCケースで、ボトムパネルまで着脱ができるモデルは珍しい |