「Core V1」内部構造チェック

次に「Core V1」の内部構造に迫っていこう。このモデルは両サイドパネルとトップパネル、さらにフロントパネルとボトムパネルも取り外す事ができる。つまりリアパネル以外の5面が着脱可能。リベット留めされたリア1面を残して骨組みだけの状態にする事ができるワケだ。内部構造をチェックするには、実に作業のしやすいPCケースだけに、余すところなく解説していこう。

フロントパネルと着脱方法

ここでフロントパネルの着脱方法を確認しておこう。プラスチック製フロントパネルは、スチール製シャーシに4本のピン（ファスナー）で固定されている。取り外しはフロントパネル下部をつかみ、ゆっくり引き剥がす。ピン（ファスナー）の固定はきつくないため、簡単に取り外す事ができる。

プラスチック製のフロントパネルはピン（ファスナー）による固定式。お馴染みの引き剥がしタイプで、簡単に着脱ができる。またスイッチやアクセスポートのケーブル類は接続されていないため、断線等の心配は無用
表面は丸穴の通気孔仕様ながら、背面を見るとハニカム形状の大きな穴が空けられていた。なお実際に空気が抜けるのは平面部分のみで、内部には防塵フィルタが装着済み

標準搭載の大口径200mmフロント冷却ファン

プラスチック製フロントパネルを取り外し、姿を現した標準搭載の大口径200mm冷却ファンをチェックしてみよう。4本のネジで固定された200mm口径30mm厚のラウンドファンは、3本のスリットが入った11枚羽仕様。コネクタは3pinで、800rpmの低速回転で大風量を生み出し、決して広いとは言えないPCケース内部に外気を取り込む重要な役割を果たしてくれる。動作音は13dABと静音性も確保。任意で140mmまたは120mm口径ファンにも換装できるように、ネジ穴が用意されている。

フロントパネル裏、シャーシ面には200mm口径30mm厚の冷却ファンが標準搭載されている。汎用200mm口径ファンの単体価格を考えても、やはり「Core V1」は破格のCube型PCケースだ
中心部に「TT-2030」とプリントされた、200mm口径ファン。さらに「A2030L12S」の型番も確認できる。スペックはDC12V 0.42Aで、800rpm、13dBAの3pinコネクタモデルだ
	内部からフロント200mm口径ファンの搭載位置を確認。フロントパネルの大部分の面積を大口径ファンが占めている事が分かる