エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.346
2014.08.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
オーバークロック耐性の確認ができたところで、ここからはベンチマークソフトによるパフォーマンス検証に移ることにしよう。動作クロックは、出荷時クロック(以降:定格)と、オーバークロック(以降:OC)に加え、リファレンス相当まで動作クロックを引き下げた状態(以降:リファレンス相当)でも測定を行っている。
「OC GURU II」では、GPUクロックが-135MHzまでしか選択できないため、「リファレンス相当」では1,028MHz(ブーストクロック1,107MHz)に設定した | |
コアクロックは最大1,185MHzまで上昇。本来のリファレンスモデルよりは若干スコアは高めに出ることが予想される |
まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」の計測から進めていこう。プリセット設定はDirectX 11対応の「Fire Strike」と「Fire Strike“Extreme”」をチョイスしている。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
「リファレンス相当」と「定格」を比較すると、Graphics Scoreは約9%、総合スコアも約8%向上しており、GPUコアのオーバークロックはかなり効果が大きい。またメモリクロックを大幅に引き上げた「OC」では、Graphics Scoreが約6%上積みされ、「リファレンス相当」とは一線を画すパフォーマンスを発揮している。
続いて「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」を使用し、重量級の3D描画シーンにおけるパフォーマンスをチェックしていく。プリセット設定はDirectX 9ベースの“Basic”と、より高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択して計測を行った。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic”(fps) | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme”(fps) |
Average FPSは、いずれのプリセットでも「リファレンス相当」より約9%スコアが向上。Min FPSの底上げにも貢献しており、「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」でもオーバークロックの効果は良好だ。また「OC」では、“Extreme”設定でもAverage FPSが30fpsを超え、シングルプレイの合格点を達成している点にも注目したい。