エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.346
2014.08.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に消費電力について確認をしておこう。測定は「3DMark」実行時の最高値を高負荷時、起動直後10分間放置した際の最小値をアイドル時に設定し、ワットチェッカーを使い計測を行った。
消費電力(W) |
まずアイドル時の消費電力を確認すると、いずれも省電力機構が有効に働き、有意な違いは見られなかった。また高負荷時の消費電力は「リファレンス相当」と「定格」で6.1W、「定格」と「OC」でも9.8Wしか違いはなく、ミドルレンジのグラフィックスカードを前提とした環境であれば、目くじらを立てる程ではない。ただし、「OC」では「リファレンス相当」から約15W消費電力が増加しており、高クロックチューンを行う場合には、補助電源コネクタは必須装備と言えそうだ。
クラス最高レベルの高冷却クーラーと、補助電源コネクタにより、高クロックチューンが施された「GV-N75TWF2BK-2GI」。現在のゲーム標準とされるフルHD解像度までなら、最新ゲームでも快適なプレイを実現。さらにオーバークロック耐性に優れ、1ランク上の性能も狙えるポテンシャルは、コスト重視派だけでなく、パフォーマンス重視派にとっても魅力的な選択肢となるだろう。
「GV-N75TWF2BK-2GI」を導入することで、静音性や省電力性を損なうことなく、3D性能を大きく引き上げることができる |
またミドルレンジに要求される、静音性、省電力性、取り回しの容易さなど、扱いやすさに関わる部分も抜かりなし。加えてサーバークラスの負荷テストにより、耐久性や安定性も担保された「GV-N75TWF2BK-2GI」は、現行ミドルレンジグラフィックスの理想形の1つと言えるだろう。