必要最低限の冷却ファンレイアウト

「Silencio 452」の冷却ファン搭載スペースは、必ずしも多くはない。これはPCケースの性格によるもので、冒頭でも触れたように、「Silencio 452」は密閉型の静音志向が強いモデルだ。構成パーツの駆動音が外部に漏れる事を嫌い、風切り音を発生する冷却ファン自体の数も、必要最低限に抑えられている。複数の冷却ファンによる高冷却志向のPCケースが多い中、静音に特化させた「個性派PCケース」、それが「Silencio 452」というワケだ。

「Silencio 452」の冷却ファンレイアウト。標準装備されるのは、フロント120mm×1基とリア120mm×1基の合計2基

最大2基の冷却ファンが搭載できるフロント部

密閉されたフロントドアを開くと、メッシュ仕様の内部フロントパネルが確認できる。この裏側には120mm口径または140mm口径の冷却ファンが最大2基搭載可能だ。フロントドア側面のスリットから外気を取り入れ、PCケース内部へとフレッシュな空気を常に送り続ける。またエアフローはシャドウベイスペースに向けられ、大切なデータを格納するストレージの冷却も任されている。
　なお上段には120×120×25mmの冷却ファンを標準で1基搭載。スペックは回転数800rpm、騒音値15dBA。コネクタは3pinで、4pinペリフェラル変換ケーブルが接続されていた。

フロント部には120mmまたは140mm口径ファン2基が搭載可能。標準では120mm口径ファン1基がマウントされている
密閉型「窒息系」とはいえ、フロントパネル側面には上下にわたってスリットを装備。フロントファンの吸気は、この通気孔から行われている

120mm口径のリア排気ファン

リア部には標準で1基の排気ファンが搭載されている。サイズは120×120×25mmで、回転数は800rpm、騒音値は15dBAとされる。また120mm口径以外に、92mmと80mm口径ファンにも換装ができるネジ穴が用意されている。

冷却ファン自体はブラック一色のオーソドックスなもので、羽枚数は標準的な7枚仕様。コネクタは3pinだが、4pinペリフェラル変換ケーブルも付属する