エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.352
2014.08.31 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
次はこれまた3Dベンチマークソフトの大定番「3DMark」による、3Dパフォーマンスの検証を行ってみよう。「ZBOX CI520 Win 8.1 with Bing」のグラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4200だが、負荷の軽い「Cloud Gate」や「Sky Diver」から重量級「Fire Strike」まで、複数のプリセット設定を選択し、それぞれの環境における挙動を確認した。
3DMark |
さすがにハイエンドを意識した「Fire Strike」は土俵が違うという結果ながら、ミドルレンジまでをカバーする「Sky Diver」では2,000前後のスコアをマークして健闘。ノートPCやホームPC向けとされる「Cloud Gate」では、フレームレートも常時30FPS台と落ち着いた挙動を示していた。設定や遊ぶタイトル次第では、相応の環境でゲームプレイを楽しむこともできそうだ。
ここからはゲームベンチを使用して、実際のゲームシーンを想定したパフォーマンスチェックに移っていく。初めは大作MMORPGタイトルから「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」をチョイス、超小型PCがどこまで踏ん張れるかを見てみよう。なお、品質設定は“標準品質(デスクトップ)”と“高品質(デスクトップ)”のプリセットを選択、それぞれ解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを計測している。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
高品質設定では言わずもがな、標準品質でもフルHD解像度では“設定変更が必要”という結果で、統合グラフィックスの限界を感じてしまう。とはいえ標準品質における1,280×720ドットでは“普通”となる2,000以上のスコアをマーク、設定次第で大作級タイトルもプレイできそうだ。プリセット変更だけでなく細部を詰めることで、さらに快適なプレイも不可能ではないだろう。
続いては、同じくオンライン系のゲームタイトルから「ドラゴンクエストX ベンチマーク」を実行。テストにあたってはグラフィックス設定のプリセットを“標準品質”と“最高品質”にセット、それぞれ解像度を1,280×720ドットと1,920×1,080ドットに設定して計測を行った。
ドラゴンクエストX ベンチマーク |
こちらもFF 14ベンチと同様、フルHD解像度ではどちらの設定でも“重い”という結果で、高解像度のプレイは厳しそうだ。ただし標準品質における1,280×720ドットでは3,000以上で“普通”を獲得しており、解像度を相応のレベルに引き下げることで、問題なく遊べることが分かる。このあたりは遊ぶタイトルに応じて、付き合い方をユーザーが考える必要があるだろう。