冷却ファンレイアウト

フロントメッシュ仕様で、高冷却PCケースという性格を持ち合わせる「Fulmo Q ECA3360B-GT（U3）」。ここからはエアフローレイアウトをチェックしてみよう。標準で搭載されるのは、リア120mm口径ファン×1基のみ。近頃のPCケースとしてはかなり控えめだが、売価を考慮すればそうそう贅沢はいえない。代わりに増設ファンスペースを有効活用することで、高エアフロー環境を構築する事ができる。

「Fulmo Q ECA3360B-GT（U3）」のエアフローレイアウト。標準ではリア120mm口径ファン×1基のみだが、任意で高エアフローPCケースにする事ができる

フロント冷却ファン増設スペース

通気孔デザインのフロントメッシュパネルの裏には、120mm口径ファン2基分の増設スペースが用意されている。吸気方向に冷却ファンをマウントすれば、フレッシュな外気を常時取り入れる事が可能。さらにエアフローはシャドウベイ部に向けられているため、ストレージを直接冷却する事ができるというワケだ。

120mm口径ファン×2基が搭載できるフロント部。25mm厚ファンがフロントパネルに接触しないように、マウントスペースには内部側に凹みが設けられていた
	フロントパネル下部はメッシュ仕様の通気孔デザイン。120mm口径ファン2基分の通気スペースが確保されている

リア標準120mm口径ファン

「Fulmo Q ECA3360B-GT（U3）」唯一の標準装備品となる、リア120mm口径ファン。CPUソケット付近の熱を常時排出する重要な役割を果たす。

唯一標準搭載されるリア120mm口径ファン。コネクタは3pinで、詳細スペックは公表されていない

左サイドパネル部の増設ファンスペース

左サイドパネル部にある通気孔は、そのまま増設ファンスペースとして利用できる。縦列にデザインされたハニカム状の通気孔部分には、120mm口径ファン2基がマウント可能。CPUソケット周辺および拡張カード（グラフィックスカード）エリアに位置し、フレッシュな外気を取り込む事ができる。

左サイドパネル部の冷却ファン増設スペース。このままでも十分自然通気孔としての役割を果たしてくれるだろう