エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.358
2014.09.19 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては3D描画シーンにおける負荷環境を再現するため、「Unigine Heaven Benchmark 4.0」を実行、動作中の挙動をチェックする。ただしオンボードGPUのIntel HD Graphics 3000はDirectX11には非対応なため、計測環境は“Extreme”プリセットをベースにAPIのみを“DirectX 9”に変更して計測を行っている。
グラフィックスカードが活躍するテストとあって、双方ともに+12V以外の数値は微小な差に留まった。そして+12Vの電圧変化を追ってみると、オンボードGPUは前回に引き続き0.08V程度の差に収まっているが、一方GTX 750 Tiでは初めて最小値が定格を下回り、0.17Vほど数値が変動している。ただし平均値との差はやはり0.08Vほどのため、実際の変動はわずか。むしろここまで変動がないテスト結果はハイエンドモデル並みの優秀さであり、「ERX430AWT」は非常にコストパフォーマンスに優れたモデルといえそうだ。
次は実際のゲームシーンを想定し、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のベンチマークテストを走らせてみることに。品質設定は“最高品質”、解像度を1,920×1,080ドットにセットして計測を行った。
オンボードGPUとGTX 750 Tiともに「Heaven Benchmark」とほぼ同じ傾向の変動幅となった。オンボードGPUは+12Vで0.08V差程度、GTX 750 Tiは同じく+12Vの最小値でやや定格を割ったものの、ほとんど定格内で推移している。オンボードでもグラフィックスカードを使用していても電圧変動はきわめて少なく、電源ユニットとしての動作はハイレベルで安定しているようだ。