エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.360
2014.09.25 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
Intel X79 Expressの後継として登場した、ハイエンドプラットフォームの「Intel X99 Express」。マルチグラフィックス環境に最適化された設計で、CPUとの組み合わせ次第では最大40レーンのPCI-Expressを動作させることができる。また、X79 Express世代ではネイティブ2ポートだったSATA3.0(6Gbps)ポートも最大10ポート、さらにM.2やSATA Epressに対応するなど、ストレージもイマドキ仕様に。さらにメインストリーム向けではすっかりお馴染みだが、USB3.0にもこの世代からチップレベルで対応となった。
新デザインのヒートシンクを戴く「Intel X99 Express」。メモリやPCI-ExpressインターフェイスはCPU側に内蔵されるため、主にストレージやUSBなどの制御を担う | |
幅広でやや厚みのあるチップ用ヒートシンク。基板上には4本のネジでガッチリ固定されていた |
Intel X99 Express搭載マザーボードでは、新たに288pinのDDR4メモリをサポート。「X99S GAMING 7」は、クアッドチャンネル対応のDDR4スロット8基を実装している。容量は最大64GBを実装可能で、最大DDR4-3,333MHzのOCメモリも使用することができる。
CPUソケットを挟み込むように配置された、8基のメモリスロット。クアッドチャンネルに対応し、DDR4 2,133~3,333MHzのOC動作までをサポートしている | |
メモリスロットは、左側スロットが左からDIMM1~DIMM4、右側スロットは右からDIMM5~DIMM8の順番に並んでいる |
拡張スロットにおける最大のトピックは、やはり4基のPCI-Express3.0スロットによる最大4-Way SLI/CrossFireXのサポートだろう。3-Way時はx16/x16/0/x8のレーン分割に対応、4-Way時は「PCI_E5」に1スロット仕様のグラフィックスカードを使用することで、CPUの40レーンをフル活用したマルチグラフィックス環境が構築可能だ。
拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×2、PCI-Express3.0(x8)×2、PCI-Express2.0(x1)×2の計6本。使用するカードを工夫すれば、最大4-Way SLI/CrossFireXのマルチグラフィックスが可能だ |