「Core i7-5820K」とのタッグで組む、ハイエンドプラットフォームのエントリーマシン

「X99S GAMING 7」のBIOSは、「GAMING Series」デザインが施されたインタラクティブUEFI「Click BIOS 4」を採用する。直感的に操作可能で、カスタマイズ項目も豊富だ

さて、ここからは実際に「X99S GAMING 7」をベースにシステムを組み上げ、実動テストで挙動を確かめてみよう。そして組み合わせるCPUだが、「Haswell-E」は最上位ともなれば約12万円という、それだけで一式組めてしまうプレミアムなシリーズ。そこで今回はPCI-Express3.0インターフェイスが28レーンの下位モデル「Core i7-5820K」をチョイス、お手頃に構築できる「Haswell-E」環境を動かしてみることにした。
　また、テストにあたってはMSIの「GAMING Series」専用ユーティリティ「GAMING APP」による簡易チューニングを実行。ワンクリックでできる簡単オーバークロックの効果を確かめてみよう。

「GAMING Series」のマザー・グラフィックスで動作する専用ツール「GAMING APP」。静音重視の「Silent Mode」からパフォーマンス重視の「OC Mode」まで、3パターンの動作をワンクリックで切り替えられる	「GAMING APP」に新要素が追加、新たに画面の動作プロファイルを切り替えられるようになった
定格動作時は、ピーク時の最大クロック3.6GHz、コア電圧は0.993V	「Silent Mode」選択時は、ピーク時の最大クロック3.4GHz、コア電圧0.988V
「Gaming Mode」選択時、ピーク時の最大クロック3.6GHz、コア電圧0.997V	「OC Mode」選択時、ピーク時の最大クロック3.8GHz、コア電圧1.101V

もっと突っ込んで設定したいなら「COMMAND CENTER」

「X99S GAMING 7」には、簡易ツールの「GAMING APP」以外にも便利なユーティリティが用意されている。その内の1つがこの「COMMAND CENTER」で、OS上からオーバークロック設定や冷却ファンの動作モードを変更することができる。

BIOSを開くことなく、OS上からある程度のチューニングができる「COMMAND CENTER」。冷却ファンの動作モードを変更することもできる
メモリの設定変更はもちろん、メニューの中にはRAM Diskの構築画面も存在する。また、この画面から「OC Genie」を作動させることも可能だ
こちらは「ECO CENTER」。USBポートやファンコネクタなど、使用していないポートへの電力を任意にカットすることができる