エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.363
2014.10.06 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからはベンチマークソフトにて、「Radeon R7 SSD」の240GBモデル「RADEON-R7SSD-240G」のパフォーマンスを検証していくことにしよう。シーケンシャル読込550MB/sec、書込530MB/sec、ランダム読込95,000 IOPS、書込90,000 IOPSとされる公称最大速度に、どこまで迫ることができるのか楽しみだ。
なお今回使用するベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.3b」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の計4種類。いつも通りOS、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用HDDを別途用意し、テストドライブにはデータを書き込まない状態で行っている。
まずは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を使い、基本的なパフォーマンスと挙動について確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:Compression-Benchmark |
まず総合ベンチマークの結果を確認すると、シーケンシャルは読込・書込とも公称値まであと一歩に迫る上々のスコア。総合スコアも1,000ポイントを軽々上回り、ハイエンドモデルに匹敵する性能を備えていることがわかる。また圧縮率の影響を測る「Compression-Benchmark」は、読込約515MB/sec、書込約500MB/secでほとんどブレがなく、データに関係なく転送が安定しているのも評価ポイントだ。
これまで検証してきた「Barafoot3」搭載SSDの結果を見る限り、圧縮率の影響を受けることはないと思われるが、詳細ベンチマークを進める前に、簡単にその挙動をチェックしておこう。データサイズは1000MBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類を選択し、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
【All 0xFF (1Fill)】 |
シーケンシャル・ランダムともパフォーマンスに有意な差はなく、予想通り圧縮率の影響は見られなかった。そのため以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。