エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.363
2014.10.06 更新
文:GDM編集部 池西 樹
引き続き「CrystalDiskMark 3.0.3b」を使い、データサイズごとのパフォーマンスの違いと、ランダムアクセスの最高値を中心にチェックしていこう。
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスを確認すると、読込は最高507MB/secまでしか上がらず、やや伸びきらない印象。ただし書込は最高514MB/secを計測し、ハイエンドモデルと比較しても見劣りしない。
またランダムアクセスは、4Kが読込28MB/sec、書込102MB/sec、4K QD32は読込373MB/sec、書込358MB/secを計測。4K QD32の最高値は、IOPS換算で読込約91,100 IOPS、書込約87,400 IOPSで、公称値との差はいずれも約4%とわずか。データサイズによるスコア差も小さく、多種多様なファイルにアクセスする、OSやアプリケーションの起動、ゲームロードでも安定したパフォーマンスが期待できる。
続いて「HD Tune Pro 5.50」を使い、より詳細な性能と傾向について確認していくことにしよう。
【Benchmark Read】 | |
【Benchmark Write】 | |
【FileBenchmark】 | |
【Random Access Read】 | |
【Random Access Write】 |
まずBenchmarkを確認すると、Readは全領域においてフラットな美しいグラフ。ただしWriteは一定間隔で大きく落ち込む場面が見られるのは少々気になるところ。これは同じ東芝製A19nm NANDを採用する「ARC 100」シリーズでも同様であることから、NANDフラッシュとコントローラ、またはファームウェアとの相性があるのかもしれない。とは言え、File BenchのTransfer Speedでは読込・書込とも安定したグラフ。Block size measurementも大きくスコアがブレることはなく、それほど神経質になる必要はないだろう。
またOCZ製SSDが得意とするRandom Accessは、Read 29,000 IOPS、Write 26,000 IOPSの良好なスコア。NCQが効かないデータでも、高速なアクセスが期待できる。