エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.364
2014.10.16 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「Silent-Master Pro Z97」が“究極の静音”を目指すにあたり、その最大のキモとして搭載されているのが、「空冷最強」の呼び声も高いNoctua製の冷却機構だ。エンスージアストに向けたプレミアムブランドの製品であるだけに、通常であればBTOマシンの構成パーツに選ばれることはまずないと言っていい。サイコムは、選ばれたBTOメーカーとして、Noctuaより直接供給を受けることでそれを可能にしている。
CPUクーラーに採用された、Noctua製の定番サイドフロー「NH-U12S」。メモリスロットのクリアランスを確保した、ナローヒートシンクモデルだ | |
銅製受熱ベース&ヒートパイプ、アルミ放熱フィンで構成され、最大1,500rpmの高静圧ファンでゆっくりかつ確実に冷やす |
CPUクーラーには、Noctua定番の主力モデル「NH-U12S」を採用。メモリスロットへの干渉を排除した、ここ最近のトレンドになっているナローヒートシンクデザインのサイドフロークーラーだ。ニッケルコーティングが施された銅製の受熱ベースと5本のφ6mmヒートパイプ、最適化されたアルミニウム放熱フィンから構成され、低速でもクラス最高峰の高い冷却性能を発揮する。また、冷却ファンには、ヒートシンクに最適な高静圧タイプの「NF-F12 PWM」(回転数300~1,500rpm、最大静圧2,61 H2O、最大風量93.4m3/h、最大騒音値22.4dBA)が搭載されている。
ケースファンもオールNoctua仕様。フロントパネルの防塵フィルタを外すと、140mm径の「NF-A14 ULN」が搭載されている | |
120mmファンがマウントできるリアには、「NF-S12A ULN」を搭載。ケースファンは、いずれも800rpmの超低回転で動作している |
また、ケースファンにもNoctua製モデルが採用され、フロントに「NF-A14 ULN」(最大風量79,8m3/h、最大騒音11.9dB)、リアに「NF-S12A ULN」(最大風量74.3m3/h、最大風量8.6dBA)を搭載。回転数はいずれも800rpmと低回転ながら、大風量かつ超低ノイズで動作している。また、MTBF(平均故障間隔)150,000時間という長大な製品寿命も魅力で、長くシステムの冷却を担ってくれるだろう。