エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.364
2014.10.16 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「Silent-Master Pro Z97」では、CPUクーラーやケースファンに並ぶ騒音源である、グラフィックスカードと電源ユニットの構成にも頭をひねった。いずれも低負荷時にはファンが回転しないセミファンレス仕様のモデルを採用、できる限り騒音を抑える仕組みになっている。
静音構成のグラフィックスカードとして選ばれたのが、ASUSTeK「STRIX」シリーズに属するGeForce GTX 750 Ti搭載モデル「STRIX-GTX750TI-OC-2GD5」。GPU温度が50℃以下の場合はファンが回転しない「ゼロノイズファン」を搭載するのが最大の特長だ。GPU負荷の少ない作業では、完全無音動作が可能になる。
スペックはリファレンスを凌駕するオーバークロック仕様で、コアベースクロック1,124MHz(リファレンス1,020MHz)、ブーストクロック1,202MHz(同1,085MHz)へとカスタマイズが施されている。メモリクロック5,400MHz、メモリバス幅128bitで、ビデオメモリはGDDR5 2GBを実装する。
「ゼロノイズファン」搭載のASUSTeK「STRIX-GTX750TI-OC-2GD5」は、GPUコアが50℃を超えるまでファンが回転しないセミファンレスモデルだ。なお、カスタマイズメニューには、なんと26種類もの選択項目が存在する(2014年10月10日現在での選択オプション) |
電源ユニットには、80PLUS GOLD認証を取得したCORSAIRのパフォーマンスモデル「RM650」が採用された。135mm径の静音ライフルベアリングファンを搭載した製品で、負荷が40%以下の場合はファンレス動作となる。容量は650Wと十分すぎるキャパシティが確保されているほか、ケーブル全てが着脱式のフルモジュラータイプのため、ケース内に余計なケーブルを収めておく必要がない。こちらもまた、静音コンセプトを構成する重要なパーツの一つだ。
電源ユニットには、無音動作を可能にするCORSAIR「RM650」を採用した。80PLUS GOLD認証取得の高効率モデルのため発熱自体も少なく、かつ負荷40%以下の場合はファンが回転しない。ちなみに電源ユニットもまた、カスタマイズ項目は31モデル(2014年10月10日現在での選択オプション)と選り取りみどりだ |