エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.366
2014.10.24 更新
文:GDM編集部 池西 樹
オーバークロック耐性の確認ができたところで、ここからはベンチマークによるパフォーマンス検証に移ることにしよう。動作クロックは、出荷時クロック(以降:定格)と、オーバークロック(以降:OC)に加え、リファレンス相当まで動作クロックを下げた状態(以降:リファレンス相当)でも計測。オーバークロックモデルのアドバンテージについても確認してみることにした。
オーバークロックモデルのアドバンテージを確認するため、リファレンススペックと同等までクロックを下げた状態でもスコアを計測した |
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」の計測からスタート。アッパーミドルという立ち位置を考慮し、プリセット設定は負荷の高い「Fire Strike」と「Fire Strike“Extreme”」を選択している。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
「リファレンス相当」と「定格」を比較すると、プリセットに関係なくGraphics Scoreは約6%、総合スコアも約4%向上しており、オーバークロックモデルを選択するメリットは確実にある。またコアクロックに加え、メモリクロックも調整した「OC」では、Graphics Scoreが約7%引き上げられており、チューニングによる伸びしろはかなり大きいことがわかる。
続いて、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」のスコアを確認する。プリセットはDirectX 9ベースの“Basic”とより高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択している。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic”(fps) | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme”(fps) |
前項の「3DMark」に比べるとバラツキの大きいベンチマークだが、動作クロックに合わせて、Min FPS/Average FPS/Max FPSとも綺麗にスコアが上昇。特にMax FPSでは効果が大きく、チューニング次第では、まだまだパフォーマンスを引き上げることができそうだ。