エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.370
2014.11.12 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
それでは「Enthoo EVOLV」の外観スタイルから検証を開始しよう。今回のレビューでは、Phanteks国内代理店の株式会社アイティーシー(本社:東京都千代田区)よりブラックカラーの評価サンプルを借り受けた。
外装素材にアルミニウムを使用することで質感を高め、マットブラック塗装を施す事で指紋が付きにくく、汚れも目立たない。サイドパネルを頻繁に開閉するヘビーユーザーには都合がいい。加えて取り外し可能な外装パネルは全てツールフリー仕様。ここには一切ハンドスクリューが使われておらず、ジェラコンキャッチによりワンタッチで着脱ができるようになっている。
アルミニウム製外装パネルは汚れが付着しにくいマットブラック塗装。フロント、トップ、両サイドパネルの着脱はすべてツールフリー仕様とした | |
ハンドスクリューを嫌い、固定にはジェラコンキャッチを採用。スマートな固定方法ながら、トップパネルを掴んでうっかり持ち上げると、パネルがガバッと外れてしまう。持つところが少ない点は、一長一短といったところ |
PCケースの顔となるフロントパネル。「Enthoo EVOLV」は実にシンプルな、装飾無しのフラットパネルを採用した。それでも四隅のカットや、通気孔の役割を果たす両サイドのスリットなどを設け、デザイン面への気遣いも忘れてはいない。
フラットなフロントパネルには、Phanteksのロゴマークすら見当たらない。なお材質は質感を高める狙いから、3mm厚(実測)のアルミニウム素材が採用されている | |
ジェラコンキャッチで固定されたフロントパネルは、工具いらずで簡単に着脱可能。なお裏面(右)に装着されている白い部品は、スリットにLEDの光を集める役割を果たしている |
PowerスイッチとResetスイッチ、さらにアクセスポートは、フロント寄り右側面に装備されている。使い勝手を考えるとフロントパネルまたはトップパネル部の設置がいいはずだが、そこはミニタワーPCケース。ドライブベイや冷却ファンスペースが優先され、側面部に納まった格好だ。
右側面縦列、上下にレイアウトされているのは、上段にPowerスイッチとResetスイッチ、下段にヘッドホン、マイク、そしてUSB3.0ポートが2口。必要最低限の装備といったところだ。
フロントアクセスポートは右側面にレイアウト。つまり右側の壁に合わせて設置すると、これらを使用することができなくなる。かといって左側の壁に沿わせると、せっかくのアクリル窓が塞がれてしまい、少々の”ちぐはぐ感”は否めない | |
上段の独立したPower/Resetスイッチ。部品にはシャープなクリック感のタクトスイッチを採用。下段には音声入出力とUSB3.0ポートが搭載された基板が固定されている |
トップパネルはフロントパネル同様、フラットデザインが採用されている。ただし左右は斜めにカットされ、そこにはトップファン(オプション)用の通気孔としての役割を果たす。なお素材はアルミニウム製。
フロントパネル同様、アルミニウム製のトップパネル。左右は斜めに傾斜が設けられ、1辺に4つの通気孔(スリット)が用意されている | |
トップパネルもジェラコンキャッチ採用により、ワンタッチで着脱可能 |