エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.376
2014.12.03 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
ここからは「M6e M.2」シリーズの512GBモデル「PX-G512M6e」を画像で確認していこう。まず形状だが「M6e M.2」は「M.2 2280」フォームファクタを採用している。「2280」というのは、サイズ規格であり、22mm×80mmの意味。22mm側はスロットの幅なので固定だが、80mm側は長さなので、固定機構を設けるためにいくつか規格として定められている。例えば、2230、2242、22110といった長さがある。モバイルではネジ位置が決まっていることが多いが、デスクトップに関してはマザーボード上のM.2スロット横のネジ位置を変更することで、異なる長さをサポート。中でも「2280」はM.2 SSDの標準的な長さであるため、ほとんどの製品でこれに対応している。
ラインナップは128GB、256GB、そして512GB | |
M.2 SSDであるため外装はなく、基板むき出しの状態の製品だ | 長さはM.2 2280規格に沿っている |
「M6e M.2」の構成は、Marvell製コントローラチップと東芝製NANDチップというPLEXTORの他のシリーズと同様。ただし、PCI-Express接続に対応するため、コントローラチップはSATA3.0接続の製品とは異なるものが採用されている。「PX-G512M6e」に搭載されているのはMarvell「88SS9183」。PCI-Express接続に対応していることはもちろん、PLEXTORによれば他の「M6」シリーズと同様に「デュアルコア」「サーバーグレード」というキーワードがその特徴に挙げられている。NANDチップは東芝「TH58TEG9DDJBA89」で表裏8枚。19nmプロセスのToggle NANDとされる。キャッシュメモリは、512GBモデルでDDR3 1GBを搭載しているが、表面からは見えない。おそらく、製品シールの裏に隠れているものと見られる。もちろん、シールを剥がすことは製品保証を失ってしまうことを意味するので、おすすめできない。