エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.377
2014.12.05 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最終セッションでは、実際にPCパーツを組み込み、各パーツの搭載スペースや組み込まなければ分からない事などを解説していこう。今回組み込みテストには、MSI「X99S GAMING 9 ACK」(Intel X99 Express/LGA2011-3)を用意。サイズは305×264mmのExtended ATXフォームファクタのハイエンドマザーボードだ。にも関わらず、割り切られたシャドウベイ等の内部設計から、E-ATXとミドルタワーPCケースの組み合わせとは思えない空きスペースが確保できている。
冒頭でも解説したとおり、「Core V31」は水冷システム構築に最適化された「Tt LCS 水冷システム認証ケース」だ。となればやはり水冷ユニットを導入したい。ここではThermaltakeブランドから発売中のオールインワン水冷ユニット「Water 3.0 Ultimate」をチョイスした。
Thermaltale「Water 3.0 Ultimate」(製品情報) |
「Water 3.0 Ultimate」は120mm口径冷却ファン3基を搭載した、いわゆる360mmサイズラジエターの高冷却志向水冷ユニット。実際のラジエターサイズはD393×W120×H27mmと大型で、冷却ファンの25mm厚も考慮すれば、さすがに搭載できるPCケースは限られてくる。さて今回はこれを「Core V31」のトップ面にマウントさせてみたところ、物理的干渉を起こす箇所はなく、キレイにマウントできる事を証明した。いうまでもなく、水冷ユニットの冷却能力は、ラジエターサイズが大きく左右する。120mm口径ファン3基を並べたルックスは、自作派にとって魅力的に映るだろう。「Core V31」はミドルタワーPCケースながら、これをいとも簡単にやってのける。それだけでも十分に選択する価値はあるだろう。