エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.378
2014.12.08 更新
文:GDM編集部 Tawashi
ベンチマークセッションの最後は、オンラインゲームの大型タイトルより、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」を試してみよう。テストでは解像度に1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択。品質設定のプリセットを“最高品質”、“高品質”、“標準品質”(いずれもデスクトップPC)にセットして計測を行っている。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編「1,280×720ドット」 | |
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編「1,920×1,080ドット」 |
まず1,280×720ドットの環境なら“最高品質”、“高品質”、“標準品質”いずれも「非常に快適」とされる7,00を楽々クリア。また、やや厳しいかと思われた1,920×1,080ドットだが、“最高品質”、“高品質”時で「とても快適」判定の6,000台をマーク。“標準品質”まで落とせば13,103を記録し、「非常に快適」プレイが可能だ。ファイナルファンタジー用のグラフィックスカードに今回の「GeForce GTX 750 Ti KalmX」を検討しているのなら、十分オススメできるレベルと言えるだろう。
ベンチマークテストでは、期待通りのパフォーマンスを発揮してくれた「GeForce GTX 750 Ti KalmX」。とはいえファンレスモデルだけに、高負荷時の冷却能力が気になるだろう。ここからはベンチマーク中の温度に注目し、検証を進めていこう。
テストでは、「3DMark」実行時の最大値を高負荷時、起動直後10分間何もせず放置した際の最低数値をアイドル時に設定。加えて実際のゲームシーンを想定し「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」ベンチマーク実行中の最大値も計測している。
なお、テスト環境はこれまで通り、マザーボードはPCケースに組み込まないバラック状態で行っている。また、CPUクーラーには極力グラフィックスカードへの影響が少ないIntel純正タイプ(トップフロー型)を使用した。
【GPU温度】 検証室内温度23℃/湿度61% |
結論から言うと、ファンレス駆動に全く問題はない。アイドル時は言うに及ばず、高負荷環境となる「3DMark」実行時の最大値でも71℃止まりだった。もちろん、実際のゲームシーンを想定した「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」ベンチマーク実行時でも66℃と全く動作に支障はなかった。
テスト中にヒートシンクを触ると、すみずみに至るまでかなり温度が上昇している事がわかる。これはヒートシンク全体に熱が伝わっている証拠であり、ヒートシンク全体を無駄なく使うことで「全身で放熱」している事を意味する。今回は23℃の環境でテストを行っているため、PCケース内に収めた夏場の運用では若干不安を覚えるかもしれない。その場合は、PCケース内部のエアフローに配慮する事で、十分解決できるだろう。