エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.378
2014.12.08 更新
文:GDM編集部 Tawashi
テストセッションの最後はベンチマーク実行中の消費電力を確認しておこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、「3DMark」と「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」ベンチマークは、それぞれの実行中で最も高い値とし、ワットチェッカーを使い計測を行った。
消費電力(W) |
アイドル時で45W。負荷がかかる「3DMark」では135W、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」ベンチマークでは162Wを記録した。補助電源コネクタがない「GeForce GTX 750 Ti KalmX」の消費電力は60Wで、ワットパフォーマンスは非常に高い。300Wクラスの電源ユニットでも十分運用可能で、システム全体が非常に省電力で動作している事がわかる。お財布にもやさしいグラフィックスカードと言えるだろう。
圧倒的なパフォーマンスでグラフィックス市場を席巻しているNVIDIA GeForce GTX 980/970だが、多くの人にとってその強力なパワーはオーバースペックだろう。
グラフィックスカードの増設に伴い電源ユニットの交換は避けたいと考える人も多くいるはずで、そんなコスト重視派だけでなく、パフォーマンス重視派にとっても魅力的な選択肢となるのがGeForce GTX 750 Tiの存在だ。
今回取り上げた「GeForce GTX 750 Ti KalmX」は、完全ファンレスモデルという特殊な製品ながら、スペックはNVIDIAのリファレンスに準拠。そのパフォーマンスはテストの結果通り、主要3Dタイトルなら十分プレイできる能力を発揮してくれる。GeForce GTX 750 Tiの大きなウリである「補助電源なし」も実現し、まさにファンレス仕様のグラフィックスカードとしては最強の製品に仕上がっている。新規でPCを組む際はもちろん、旧世代グラフィックスカードからの乗り換え対象としても魅力的なカードで、購入後の満足度を確実に満たしてくれる1枚になるはずだ。