エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.379
2014.12.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
今回の検証で使用した「CMK16GX4M4A2666C15R」では、DDR4-2666MHzの他、BCLKを105MHz駆動に変更するDDR4-2800MHzのXMPプロファイルも登録されていた |
LGA2011v3プラットフォームの魅力の1つに、DDR4とクアッドチャネル対応による広大なメモリ帯域が挙げられる。特に「GA-X99M-Gaming 5」では、最高3,000MHzまでの高クロックメモリをサポートしており、定格状態からさらなるパフォーマンス向上も期待できる。そこで、メモリクロックによってどの程度帯域幅が変わるのか「Sandra 2015」を使い確認していこう。なおメモリクロックは、CORSAIR「CMK16GX4M4A2666C15R」に登録されている、2種類のプロファイルを読み込み設定している。
Sandra 2015:メモリ帯域(GB/秒) | |
Sandra 2015:メモリレイテンシ(ns) |
まずDDR4-2133MHzとDDR4-2666MHzを比較すると、帯域幅は約15%向上、レイテンシは約11%削減されており、オーバークロックメモリを導入する効果は非常に高い。またBCLKを引き上げたDDR4-2800MHz駆動では、レイテンシこそ変化がないものの、帯域幅は確実に上昇。メモリパフォーマンスを改善させたい場合には、BCLKによる微調整にも挑戦してみるといいだろう。
GIGABYTE謹製チューニングツール「EasyTune」を使えば、Windows上から簡単にオーバークロックを実行できる |
続いてGIGABYTE謹製のチューニングツール「EasyTune」による、オーバークロックに挑戦していこう。検証では「Light」「Medium」「Extreme」の3種類のプリセットを選択し、「OSの起動」と「CINEBENCH R15」が完走できるのか確認している。
「Light」プロファイル選択時、コアクロックは最高3.70GHz、コア電圧は1.102V | |
「Medium」プロファイル選択時、コアクロックは最高3.90GHz、コア電圧は1.150V | |
「Extreme」プロファイル選択時、コアクロックは最高4.10GHz、コア電圧は1.250V |
「Extreme」では+1.10GHzという、かなりアグレッシブなオーバクロックにも関わらず、全てのプリセットで「OSの起動」「CINEBENCH R15」とも問題なく動作した。もともと消費電力の大きいCPUだけに、冷却には気を配る必要はあるものの、マザーボード自体のポテンシャルはかなり高そうだ。