エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.380
2014.12.13 更新
文:GDM編集部 Tawashi/絵踏 一
ノースブリッジの機能はCPUに統合されているため、チップセットはIntel X99 Expressの1チップ構成。組み合わせるCPUによりPCI-Expressのレース数が異なるのが特徴で、「Core i7-5960X」と「Core i7-5930K」の上位2モデルでは40レーン、「Core i7-5820K」では28レーン動作になる。
そのほか、X79 Express世代ではネイティブ2ポートだったSATA3.0(6Gbps)ポートも最大10ポートに大幅強化。さらにM.2に対応するなど、最新のストレージインターフェイスもサポートされている。
1チップ構成のIntel X99 Express | |
幅広でやや厚みのあるチップ用ヒートシンクは、実測約11cm×8cm。基板上には4本のネジでガッチリ固定されていた。また、最上位モデルならではのギミックとして、通電時はエンブレム部分が周囲を照らすほどの勢いで煌々と光る |
メモリスロットは、クアッドチャネル対応のDDR4×8本で、最大容量は128GB。DDR4-2,400MHz以上の動作はオーバークロック扱いのためメーカー保証はないものの、最大DDR4-3,333MHzのOCメモリも使用することができる。
「LGA2011-v3」プラットフォームの特徴でもある、CPUソケットを挟み込むように配置された、8基のメモリスロット。クアッドチャンネルに対応し、DDR4-2,133~3,333MHzの動作をサポートしている | |
メモリスロットは、左側スロットが左からDIMM1~DIMM4、右側スロットは右からDIMM5~DIMM8の順番に並んでいる。4本搭載する場合はDIMM1/3/5/7スロットを使う |
ずらりと並んだ5本のPCI-Express3.0(x16)スロット。なお、5番目のPCI-Express3.0(x16)は「Turbo M.2」と帯域を共有している |
PCI-Express3.0(x16)スロット5本で構成される拡張スロットは、外見上実にシンプル。最上位モデルとあって、4基のPCI-Express3.0スロットによる4-Way SLI/CrossFireXをサポート、パワフルなマルチGPUソリューションを構築できる。
40レーンCPU搭載時はx16/x0/x0/x16/x8、もしくはx8/x8/x8/x8/x8のレーン分割に対応。なお、PCI-Express3.0(x16)×2構成によるフルレーンでのSLI/CrossFireを利用したい場合は、上位2モデルのCPU「Core i7-5960X」と「Core i7-5930K」を選択する必要があることに注意したい。
マルチGPU構成を予定している人なら一度は確認しておきたい「PCIe Bandwidth Table」。組み合わせるCPUにより帯域幅は変更される |