エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.381
2014.12.15 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「X99 Extreme11」に搭載されているLSI「SAS 3008」は、RAID機能に対応しているため、複数台のドライブを接続すれば、高速かつ冗長性に優れるストレージ環境を構築することができる。そこで今回は起動ドライブの他に、3台のPLEXTOR「PX-256M5Pro」を用意し、専用ソフトウェア「MegaRAID Storage Manager」によるRAID環境の構築方法について、簡単に紹介をしておこう。
「F4-2666C15Q-16GRR」(画像左)、「F4-3200C16Q-16GRKD」(画像右)ともXMPプロファイルを選択するだけで、規定クロックでの動作が可能だった |
Intel X99 Expressプラットフォームの大きなメリットの1つに、DDR4メモリとクアッドチャネル対応による広いメモリ帯域幅がある。特に「X99 Extreme11」では、最高DDR4-3200MHzの高速メモリに正式対応しているため、リファレンス環境から更なるパフォーマンスアップが期待できる。そこで、「F4-2666C15Q-16GRR」と「F4-3200C16Q-16GRKD」の2種類のメモリを使い、リファレンス(2,133MHz)からどの程度メモリ帯域が向上するのか確認していこう。なおメモリ設定は、いずれも登録されているXMPプロファイルを使用している。
Sandra 2015:メモリ帯域(GB/秒) | |
Sandra 2015:メモリレイテンシ(ns) |
DDR4-2133MHzとDDR4-2666MHzの比較では約15%、DDR4-2666MHzとDDR-3200MHzの比較でも約5%と確実にパフォーマンスは向上している。CPUやグラフィックスカードに比べると、トータルパフォーマンスへの影響は小さいが、マルチスレッド処理ではメモリ帯域不足がボトルネックになることも多く、可能な限り高速なメモリをチョイスしたい。またレイテンシに関してもDDR4-2133MHzからは確実に短縮されることから、Haswell-Eのパフォーマンスを最大限に発揮するなら、最低でも2,666MHzクラスのメモリを用意したほうがいいだろう。