エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.382
2014.12.17 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
冷却ファンは135mm径で、摩擦ノイズと軸ブレが抑えられると言う、流体軸受ベアリング(FDB)が採用されている。回転数域は公開されていないが、電源内部の温度と負荷に応じて自動制御される静音設計だ。またLEDを搭載し、通電時はこれが発光。オン/オフスイッチが付いているので、発光を止めることも可能だ。ただしスイッチの位置がケース内部側にあるので、組み込み時に設定しておこう。発光色はホワイトでデコレーションとしては控え目。オン時についてはケース内部がほんのり明るく照らされるので、メンテナンスの際の目星を付けることにも活用できる。
135mm径の大口径ファンを採用し静音性を高めている | LEDはオン/オフ可能。スイッチはケース内部側にあるので、組込み後のオン/オフは一度ケース側面板を開く必要がある |
奥行きは170mm。最近は600Wクラスの電源でも160mmに抑えたものも多いため、わずかに長い。このあたりはプラグイン式の採用によって、内部に横1枚の基板が必要となるためトレードオフと言えるだろう。
ケーブル長は、主要なケーブルが600mm、ATX12V/EPS12Vが700mm、ほか、一部が750/850/950mmと、長めの設定となっている。PCケースに組み込む際にポイントとなるATX12V/EPS12Vが700mmあるので、電源ユニットをPCケース下部に設置する場合でも、問題になることは無いだろう。
奥行きは170mm。160mmあたりがスタンダードとすれば、わずかに長い |
コネクタ数は、ATX12V/EPS12Vが1本、PCI-Express(6+2ピン)が4本、SATAが9ポート、ペリフェラルが6ポート、FDDが1ポートとなる。ケーブルレイアウトは、PCI-Express×2が2本、SATA×4が2本、ペリフェラル×1+SATA×1が1本、ペリフェラル×4が1本となる。SATA・ペリフェラルについては、両コネクタを組み合わせた1本を加えることで、ある程度柔軟性を持たせており、使用するケーブル本数を抑えることができるだろう。
また、ケーブルはフレキシブルなフラットタイプを採用。PCケースの裏面配線を行うような場合、この柔軟性が配線の手間を減らす事になるだろう。
600Wクラスだけに極端にケーブル本数が多いわけではなく、本体側コネクタも余裕のあるレイアウト | |
ATX24ピンのみスリーブ付き、ほかは柔軟なフラットケーブルを採用している。ストレージ側のケーブルは、SATA、ペリフェラル単独のものに加え、これをミックスしたものが1本あることで、使用ケーブル本数の削減も可能だ |