エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.382
2014.12.17 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
外観、内部を確認したあとは実際に通電させ、「EDG650」の性能を見ていこう。検証環境を選定するにあたり、650Wという容量からミドル~アッパーミドルクラスのGPUが最適ラインと思われるのだが、機材調達の都合で株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)より、NVIDIA GeForce GTX 780 Tiを搭載するGIGABYTE「GV-N78TOC-3GD」を用意した。GeForce GTX 780 TiのTDPは250Wなので、およそこれに近い最大消費電力が見込まれる。システムで100Wほど消費すると想定すれば合わせて350W程度であり、650Wという「EDG650」の容量の半分に近い。なおテスト機材構成は以下通り。
計測には「Unigine Heaven Benchmark 4.0」「OCCT 4.4.1 CPU OCCT Test」「OCCT 4.4.1 PowerSupplyTest」、計3つのソフトウェアで負荷をかけた。それぞれ、GPU高負荷時(+12V2側)、CPU高負荷時(+12V1側)、超高負荷時(+12V1&2)を想定している。なお、各電圧の計測では、「AIDA64 Engineer」のログ機能を用いた。この方法では、マザーボード上のセンサーを用いるため、正直あまりアテにはならない。高価な高精度の電圧計を用意するわけにもいかないので、ご了承いただきたい。とはいえ、普段お使いの環境でも実行できるので、おおまかな比較にはなるだろう。このような条件なので、電圧の推移以外の深い部分には触れずにおく。
まずは+12V2への負荷テストとして「Unigine Heaven Benchmark 4.0」を実行した。実行時間はおよそ1時間。センサーがあるのはマザーボード側(+12V1)なので、PCI Express側(+12V2)への負荷がもう一方に影響を及ぼすか、といったあたりがポイントだ。
オンボードGPU使用時は12.384Vのままフラット、GTX 780 Ti使用時は12.192~12.384Vの範囲で変動があった。とはいえ、GTX 780 Ti使用時の変動もわずかだ。