エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.384
2014.12.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ベンチマークテストの最後は、実際のゲームプレイを想定して「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のベンチマークテストを実施。品質設定を“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドットに設定して計測を行った。
「Unigine Heaven Benchmark 4.0」による各電圧の変化 | |
「Unigine Heaven Benchmark 4.0」による各電圧の最大/最小/平均値 | |
「Unigine Heaven Benchmark 4.0」実行時の消費電力推移 |
これまでのテストの中で最も消費電力の変動が大きいテストだが、各出力グラフはフラットで動作に問題はない。「CY-AR750GM」であれば、長時間負荷が続く動画エンコードのような処理から、急激に負荷が変動するゲームプレイまで、あらゆる用途で安定した動作が期待できる。
今回は、Cyonicブランド第1弾となる「CY-AR750GM」にスポットをあて、検証を進めてきた。同容量の80PLUS GOLD電源ユニットとしては最廉価クラスながら、高品質なコンポーネントに支えられ、高負荷時でも安定した出力を実現。さらに「インテリジェントファンコントロール」機能により、静音性も素晴らしく、まさにCyonicの理念である「高品質な製品を手頃な価格で」を体現したモデルと言えるだろう。
ハイエンド構成にも耐えられる出力を140mm筐体で実現した「CY-AR750GM」。コンパクトなゲーミングPCにピッタリの電源ユニットだ |
唯一、直結式のケーブルについては賛否両論あるだろうが、フラットケーブルの採用により十分フォローされており、実用上不便に感じるシーンはあまりないはずだ。近頃では電源ユニットの高効率化が進み、80PLUS GOLD認証電源は数多く発売されているが、140mmのショートサイズモデルはまだまだ貴重。デュアルグラフィックスまでなら十分な出力が確保されており、MicroATXやMini-ITXなどのコンパクトゲーミングPCを構築するなら有力な選択肢となるだろう。