ZOTAC「ZBOX PI321 pico Win8.1 with Bing」（型番：PI321） 実勢売価37,000円前後（2014年12月現在） 製品情報（株式会社アスク/ZOTAC）

スマートフォン並のサイズを実現した超小型PC「ZBOX PI321 pico Win8.1 with Bing」

今回の主役「ZBOX PI321 pico Win8.1 with Bing」は、ZOTACブランドが展開している小型デスクトップ「ZBOX」の中でも、最もコンパクトな「ZBOX P」シリーズに属する新製品。そのフットプリントは標準的なスマートフォンとほぼ同等の115.5×66mm、重量も実測164g（本体のみ）しかなく、スマホスタイルでポケットにいれて持ち運ぶことができる点が最大の特徴だ。

iPhone 5sと「ZBOX PI321 pico Win8.1 with Bing」の比較。有線LANを搭載しているため、厚みはあるもののフットプリントは一回り小さい

続いてスペックに目を向けると、プロセッサはSDP2.2Wのタブレット向けSoC Atom Z3735F（4コア/定格1.33GHz/バースト時1.83GHz/キャッシュ2MB/TDP2.2W）、グラフィックスは最大クロック646MHzのIntel HD Graphicsで、メモリはSoCがサポートする最大容量のDDR3L 2GBを搭載。冷却システムはパッシブヒートシンクによるファンレス仕様で、ストレージはeMMC 64GBを実装する。

またインターフェイスはUSB2.0×3、microSD/SDHC/SDXCカードリーダ×1、ヘッドホン出力端子×1、HDMI×1。ネットワークも10/100Base-T有線LAN、IEEE 802.11n無線LAN、Bluetooth 4.0を搭載しており、コンパクトPCでは十分な構成。さらにローエンド向けPCに無償（あるいは低価格）提供されるWindows 8.1 with Bing 32bit版がプリインストールされているため、購入してすぐにWindows環境を利用できるのも大きなアピールポイントと言える。

実測W178×D178×H57mmのコンパクトなパッケージ。なお「ZBOX P」シリーズには、ストレージを32GBに抑えた下位モデル「ZBOX PI320 pico Win8.1 with Bing」もラインナップされる
パッケージ裏面では、製品スペックや実装インターフェイスを確認できる	パッケージカバーを取り外したところ。“POCKETABLE”の文字が印刷されており、モバイル向け用途を意識した製品であることがわかる