エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.387
2015.01.08 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
PLEXTOR「PX-256M6M」 実勢価格18,000円前後(2014年12月現在) 製品情報(リンクスインターナショナル) |
ご存知mSATAは、miniPCI-Express互換コネクタを採用するSSD向けインターフェイス。そのコンパクトな基板サイズから、ノートPCやタブレットPC、さらにはIntel NUCなどの小型PCに広く採用され、昨今の自作シーンでもすっかりおなじみな存在になった。近頃の小型インターフェイスとしてはM.2がにわかに台頭を始めているものの、mSATAは対応パーツのラインナップもまだまだ豊富だ。
今回の主役「M6M」シリーズは、このmSATAインターフェイスに対応するPLEXTORブランドのSSD。以前詳細検証をお届けした「M6S」シリーズと同時リリースされた製品で、Marvell製ICや、19nmプロセスの東芝製Toggle MLC NANDなど搭載コンポーネントは同等、大きな違いはインターフェイスのみと考えて差し支えない。
容量は64GB、128GB、256GB、512GBと4モデルをラインナップ。モバイルPC向けとして、低容量モデルも用意されているのが特徴だ。公称スペックは、シーケンシャル読込520MB/sec、書込は、64GBが160MB/sec、128GBが340MB/sec、256GB/512GBが440MB/secとされ、128GB/256GBでは「M6S」より書込性能は若干高めに設定されている。
「M6M」はブリスターパッケージ入り。容量ラインナップは64GB、128GB、256GB、512GB。今回は64GB~256GBまでのモデルをお借りした |
ここからは「M6M」シリーズの256GBモデル「PX-256M6M」にスポットを当て、画像とともに紹介していこう。シールが貼り付けられている表側は隙間から確認する限り、2枚のNANDチップとキャッシュメモリを搭載。また裏面には2枚のNANDチップとコントローラが実装されていた。NANDフラッシュは前述の通り、東芝製19nm Toggle MLCで、1枚当たりの容量は64GB。コントローラにはサーバーグレードのMarvell「88SS9188」が採用されていた。
mSATA SSD自体が若干割高なこともあり、コストパフォーマンスを重視した製品では、安価なコントローラを搭載する製品が多いのも事実。しかしPLEXTORでは、定評のあるMarvell製ICを採用することで、安定したパフォーマンスと、高い信頼性・耐久性を実現しているわけだ。
表はシールが貼られているが、固定部側から2枚のNANDチップがのぞいている | |
裏面は2枚のNANDチップと、その右にコントローラチップが搭載されている | |
NANDフラッシュは東芝製19nm Toggle MLC | コントローラチップはサーバグレードのMarvell「88SS9188」 |