ASRock「Q2900-ITX」の実動チェックを開始

画像による検証が終わったところで、ここからは「Q2900-ITX」を実際に起動して、そのポテンシャルを確認していこう。またベンチマークセッションでは、Celeron G1820T（2コア/2.40GHz/キャッシュ2MB/TDP35W）を搭載したPCを用意し、標準的なローエンドデスクトップ環境とPentium J2900のパフォーマンスを比較している。

Pentium J2900の「CPU-Z 1.71.1」の結果。コアクロックは負荷に合わせて1.33GHz～2.66GHzまで変化する
Celeron G1820Tの「CPU-Z 1.71.1」の結果。こちらのコアクロックは負荷に合わせて800MHz～2.40GHzまで変化する

ASRock 8シリーズと同じ「インタラクティブUEFI」をチェック

「Q2900-ITX」に実装される制御プログラムは、ASRock 8シリーズと同じ「インタラクティブUEFI」。マウス操作に最適化されたユニークなUIを採用し、キビキビとした軽快な動作が特徴だ。省電力プラットフォームということで、チューニング項目はシンプルだが、温度に合わせて回転数を調整できる高機能ファンコントローラや、ネットワーク経由でUEFIをアップデートできる「Instant Flash」などの独自機能が実装される。なおUEFIのバージョンによって、各項目が変更される可能性がある点には留意してほしい。

マウス操作に最適化された「インタラクティブUEFI」。右下のQRコードを読み込むと自動的にマニュアルPDFがダウンロードできる
CPUやチップセット、ストレージなどの詳細設定ができる「Advanced」画面
「CPU Configuration」では、SpeedStepやC Stateの有効/無効などSoCの機能に関する設定が可能	DRAM電圧は1.35Vから1.65Vまで対応する
「Storage Configuration」では、ASMedia製SATA3.0（6Gbps）コントローラの設定も行うことができる
「Tools」タブには、UEFIを簡単にアップデートできる「Instant Flash」を搭載
「CPU Fan 1」と「Chassis Fan 1」の2系統のファンコネクタは、いずれもUEFIから回転数を制御できる
「Boot」タブでは、起動ドライブの他、Fast BootやNumロック、スクリーンロゴの有効/無効を設定できる