ブラック＆レッドで魅せるゲーマー向けデザイン

「Twin Frozr V」を搭載する「GTX 960 GAMING 2G」は、カラーリングを含め「GTX 980 GAMING 4G」などの「GAMING Series」既存モデルとほぼデザインは変わらない。ただしサイドのLEDパターンが変更できるようになっているなど、外観上にもある程度仕様変更が施されている。
　出力インターフェイスは、DualLink DVI-I×1、HDMI×1、DisplayPort×3の5系統を装備。なお、PCI-Express補助電源については、オーバークロックを意識して8pin×1仕様へと増強されている。

オリジナルクーラー「Twin Frozr V」の存在感から、既存モデルと似通った印象。ただし冷却ファンのロゴデザインが変更されているなど、マイナーチェンジが施されている

外形寸法はW267×D139×H36mm。クーラーが基板をややはみ出しているのが分かる

「GTX 960 GAMING 2G」を裏返してみると、ヒートパイプが上部にせり出しているのが確認できる。基板裏にもチップ類がいくつか実装されているが、先端部分はブランクになっているようだ

ブラケットより薄型なクーラーをサイドから確認。「GAMING Series」ロゴのLEDは通電時に点灯、発行パターンを変更することができる

出力インターフェイスは、3系統のDisplayPortのほか、DVIとHDMIを装備。最大4画面出力が可能なほか、フルHDで4K相当の精密度を実現する「Dynamic Super Resolutionテクノロジー」にも対応している

余裕たっぷりな高耐久デザインの基板をチェック

ここからはオリジナルクーラー「Twin Frozr V」を分離させ、「GTX 960 GAMING 2G」の外観をさらに掘り下げてチェックしていこう

続いては、「GTX 960 GAMING 2G」の信頼性を支える高耐久コンポーネント搭載の基板を眺めてみよう。MSIのパフォーマンスモデル以上では決まって採用される品質基準が、軍事規格相当の「ミリタリークラス4」だ。大容量かつ低音動作のチョークコイル「ニューSFC（スーパーフェライトチョーク）」や高効率の薄型コンデンサ「Hi-c CAP」、さらに10年以上の寿命を誇る固体コンデンサ「Solid CAP」など、業界でも最高レベルの高品質パーツが採用されている。

クーラーを引き剥がして基板をチェック。ショート基板モデルもリリースされるGTX 960カードとあって、基板上はブランクも目立つ余裕のレイアウトになっている
「ニューSFC」などの高耐久コンポーネントを採用する電源周り。なお、普段は冷却用のアルミ製ヒートシンクが取り付けられている
CUDAコア数1,024基を実装する、「GM206」コア採用のGTX 960。ダイ上の刻印は「GM206-300-A1」となっていた
メモリチップはSamsung「K4G41325FC-HC28」。容量は1枚あたり512MBで、表裏4枚で計2GBを構成している	TDP120Wとリファレンス同等ながら、さらなるオーバークロック動作も視野に電源を増強。補助電源コネクタは8pin×1仕様に変更されている
デュアルファンを搭載する「Twin Frozr V」用のファンコネクタ。4pinと2pinコネクタが基板上2箇所に実装されていた