エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.392
2015.01.31 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては同じく3Dベンチマークソフトから、テッセレーションを駆使した重量級の「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」をチョイス。テスト環境は、プリセット設定からDirectX 9ベースの“Basic”と、より高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択して計測を行っている。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic” | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme” |
こちらは「3DMark」よりも性能差が顕著に現れており、どちらのプリセット設定、いずれの計測スコアにおいても、「GTX 960 GAMING 2G」は安定して10%前後の差をつけている。特に総合力が問われるAverage FPSでは10%を超えるスコア差が開き、オーバークロックによるパフォーマンス向上の効果がよく分かる。高冷却クーラーを装備したOC耐性の強いモデルだけに、これ以上の“伸びしろ”にも期待してよさそうだ。
ここからは、実際にゲームタイトルやゲームベンチを使用してパフォーマンスをチェックしていこう。最初に計測を行ったのは、定番のFPSタイトル「バトルフィールド4」だ。解像度を1,920×1,080ドットのフルHD、描画設定は“最高”と“高”に設定し、「CAMPAIGN:BAKU」のスタートからセーフハウスに到達するまでの平均フレームレートを「Fraps」で計測した。
バトルフィールド4“高” | |
バトルフィールド4“最高” |
「GTX 960 GAMING 2G」は“最高”設定でも60FPSに迫るAverage FPSを叩きだしており、どちらの設定でも快適に遊べそうな印象。リファレンスクロックと比較しても安定してパフォーマンスが高く、どのシーンでもプレイに不満がでることはなさそうだ。もっとも“高”設定では、どちらの動作クロックでもMin FPSですら60を超えてくるため、もたつきを感じた場合はグラフィックス設定の見直しで解決できるだろう。
次はDirectX 11対応のオープンワールドゲーム「Watch Dogs」をプレイし、その感触を確かめてみよう。グラフィックス設定を“最大”と“高”にセット、パトカーとのカーチェイス部分を約3分間プレイし、その際のフレームレートを「Fraps」で計測した。
Watch Dogs“高” | |
Watch Dogs“最大” |
どちらのクロックでもMax FPSは似たり寄ったりながら、Average FPSでは“高”設定で50FPSを上回り、グラフィックス設定次第では十分快適にプレイできそうな印象。特に「GTX 960 GAMING 2G」はリファレンス比においてAverage FPSで優越しており、オーバークロックによる効果はしっかり現れている。“最大”設定で遊びたい場合は、手動のオーバークロックを試してみるのも一興だろう。