CPUとグラフィックスカードのデュアル水冷システム

水冷を中心とした冷却システム。評価機では冷却ファンをNoctua製に変更されていた

次に内部構造の詳細を解説しよう。まずは最大のトピックとなる、Core i7-5820KとGeForce GTX 980に搭載されるデュアル水冷システムだ。

CPUの冷却を担当するAsetek「550LC」は、歴代数多くのモデルに採用実績がある、サイコムでは鉄板のオールインワン水冷クーラー。ポンプ一体型ウォーターブロックには、熱伝導率に優れた銅製コールドプレートを採用し受熱能力をアップ。さらに標準構成ではラジエター部にサイコムオリジナル仕様として、ENERMAXの120mm口径PWMファン「UCTB12P」を採用。500～1,500rpmのワイドレンジに18dBA以下という静音性が特徴だ。なお今回の評価機ではラジエター部の冷却ファンをNoctua「NF-F12 PWM」に換装。水冷ユニット自体をCORSAIR「H60」（型番：CW-9060007-WW）等に変更することも可能だ。

CPU用のオールインワン水冷クーラー「550LC」。ポンプ一体型ウォーターブロックのカバーには、サイコムオリジナルをアピールするロゴがあしらわれている。なおCPUはよりハイエンドなCore i7-5930KやCore i7-5960Xに変更することも可能

グラフィックスカードの冷却を担うのは、Asetek製「740GN」だ。GeForce GTX 970/980にサイコムの手で独自に組み込まれたモデルで、CPUの冷却同様、標準構成のファンはENERMAX「UCTB12」だが、Noctua「NF-F12 PWM」にアップグレードが可能。グラフィックスカードもGeForce GTX 970をはじめ、GeForce GTX 980とさらに上位のGeForce GTX TITAN BLACKを選択することができる。

	グラフィックスカードを冷却するAsetek「740GN」には、静音性と冷却性能を両立させた、Noctua「NF-F12 PWM」を搭載