エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.393
2015.02.03 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/Tawashi
テストセッションの最後はベンチマーク実行中の消費電力を確認していこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、「CINEBEHCN R15」と「3DMark」、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」はそれぞれのベンチマーク実行中で最も高い値を記載した。
消費電力(W) |
アイドル時は63Wと非常に低い。CPUがフルに動作する「CINEBEHCN R15」では150W、さらにグラフィックスカードへの負荷が上がる「3DMark」では269Wとそれなりに上昇しているが、いずれも気になるレベルではない。「G-Master Hydro-X99 II」では電源ユニットにCoolerMaster「V750 Semi-Modular」(80PLUS GOLD/750W)が採用されているが、購入後のストレージ系デバイス追加はもちろん、マルチグラフィックスカード環境へのアップグレードにも十分対応してくれるはずだ。
なおサイコムでは、今回レビューで使用した評価機と同一スペックで行った検証結果が公開されている。こちらも併せて参考にしていただきたい。
パワフルな冷却能力を発揮する水冷は、自作ユーザーなら誰もが一度はチャレンジしたくなるだろう。その点、オールインワン水冷キットの普及によりCPUの水冷化は一般化したワケだが、グラフィックスカードの水冷化はいまだにハードルが高い。本格派なカスタム水冷は言うに及ばず、水冷キットをグラフィックスカードに転用するカスタムパーツもまた、カードの分解が必要になるなど、上級者向けな点は否めない。これを身近に実現してくれる存在こそ、デュアル水冷という憧れを形にした「G-Master Hydro」シリーズだ。
なかなかに得難い、憧れのデュアル水冷をウルトラハイエンドスペックで実現。パフォーマンスにも冷却にも、そして静音にもこだわった、エンスー向けの決定版モデルだ |
今回のレビューでは最新作である「G-Master Hydro-X99 II」とともに数日を過ごすことになったが、その冷却パフォーマンスはさすがの一言。ウルトラハイエンドプラットフォームにGTX 980という豪勢な組み合わせながら、およそ騒音を感じさせることなく見事に冷やしきってくれた。冷却と静音に徹底してこだわった、最強スペックのゲーミングマシンが欲しい。「G-Master Hydro-X99 II」は、そんstrongなエンスーかつ贅沢な願いを叶えてくれる1台だ。