エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.396
2015.02.17 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
「Kelvin S24」の概要を解説したところで、評価サンプルをパッケージから取り出し、細部のチェックを開始しよう。なお外装パッケージの寸法はW350×D151×H250mmで、ブラックを基調に冷却機器を連想させるクールなブルーがアクセントとしてデザインされている。
「Kelvin S24」外装パッケージ |
まずはウォーターヘッドからチェックを開始しよう。Fractal Designのロゴがあしらわれたウォーターヘッドには、多くの製品同様、ポンプが内蔵されている。外形寸法は69×69mmの正方形で、高さは40mmと低く、ロープロファイルを謳う小型空冷CPUクーラーでもここまで低い製品はない。つまりラジエターの搭載スペースさえ確保できれば、小型PCにおいても、水冷ユニットなら空冷の限界を超える高い冷却性能を発揮できる事を意味する。
ポンプ一体型ウォーターブロック。ウォーターチューブとは反対の側面には、クーラーント液が補充できるドレンボルトが用意されている | |
ポンプ一体型ウォーターブロック側面には、エルボーフィッティングが装着されており、ウォーターチューブが伸びる角度は変更可能 | |
CPUに直接接触する銅製受熱ベースプレートは、実測56×56mm、露出部の厚さは実測3mmだった |
また、銅製ベースプレートの上部にマウントされているセラミックポンプの性能は、ポンプスピードが2,400rpm、騒音値25dBAで、最大流量は72L/hとされている。ちなみにポンプの騒音値を少しでも下げたい場合、定格12V以下に電圧を落とす方法が一般的だ。これについてFractal Designでは、定格でも十分静かなポンプであり、システムに最適な流量にセッティングされている事から、定格運用が推奨されている。
ポンプ一体型ウォーターブロックの内部構造 | |
ポンプ性能で重要な指標となる流量は最大72L/h |