エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.396
2015.02.17 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹(テストセッション)
続いて、「Kelvin S24」の冷却性能を、負荷テストにてチェックしていくことにしよう。CPUにはDevil’s CanyonのフラッグシップモデルIntel Core i7-4790Kを用意。さらに今回は高冷却を謳うモデルということを考慮して、プリセット設定にて4.60GHzにオーバークロックした状態でも計測を行っている。なおテスト機材については以下の表を参照してほしい。
冷却ファンの回転数はアイドル時約720rpm、フル動作時約1,780rpmで、いずれもほぼ公称値通り | |
定格運用における「CPU-Z 1.71.1」。4コア駆動時はコアクロック4.20GHz、コア電圧は1.092Vで動作していた | 4.60GHzにオーバークロックした場合の「CPU-Z 1.71.1」。コア電圧は+0.199Vの1.291Vまで上昇する |
まずは負荷テスト実行時のCPU温度と消費電力の関係から確認していこう。アイドル時は起動直後10分間放置した際の最低値、高負荷時は「OCCT 4.4.1」を実行後30分経過時の値を「HWMonitor」の「Package」にて取得している。
CPU温度/室内温度17.2℃ | |
消費電力 |
省電力機構が働き、消費電力が同等レベルまで下がるアイドル時は、CPUの温度も31℃で全く変化なし。高負荷時は、定格で64℃、消費電力が85W以上増加する4.60GHz時でも76℃までしか上がらず冷却性能は優秀だ。ちなみに、アイドル時から高負荷時に移行する際の最高値も84℃で収まっており、オーバークロック時でも安定した動作が期待できる。