エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.397
2015.02.20 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ベンチマークテストのラストとして、消費電力を確認しておこう。測定は「3DMark」実行時の最高値を高負荷時、起動直後10分間放置した際の最小値をアイドル時に設定し、ワットチェッカーを使い計測を行った。
消費電力(W) |
リファレンスモデルに比べて動作クロックが高く、電圧調整もしていないため、厳密な比較にはならないが、高負荷時でもその差は6.4Wと非常に軽微。6pin×1という補助電源コネクタに不安を感じる人もいるだろうが、今回のテスト結果を見る限り、電力不足の心配はなさそうだ。
冒頭でも触れた通り、多くのカスタムモデルが揃うGeForce GTX 960グラフィックスカード。その中にあって、最高峰のオーバークロックが施されたPalit「GeForce GTX 960 Super JetStream」は、確実に一歩抜きん出た存在だ。今回の検証を見る限り、リファレンスモデルはもちろん、標準的なオーバークロックモデルに対しても性能面でのアドバンテージがあり、パフォーマンスを重視するユーザーにも納得の出来映え。フルHD解像度までなら、さらなるチューニングを必要とすることはほとんどないだろう。
性能はもちろん、扱いやすさやコストパフォーマンスにも優れる秀作ミドルレンジ、Palit「GeForce GTX 960 Super JetStream」 |
このクラスとしてはやや大柄なサイズはマイナスポイントだが、それによってもたらされる圧倒的な静音性や冷却性能を考慮すれば、こちらも十分許容範囲。電源コネクタもリファレンスと同じ6pin×1に収められており、多くのシステムで大きな変更なく導入することができるだろう。さらに価格も、Palitらしく最廉価帯に位置づけられた「GeForce GTX 960 Super JetStream」は、性能・扱いやすさ・コストパフォーマンスを兼ね備えた、ミドルレンジVGAの秀作と言える製品だ。