6フェーズ構成のデジタル電源回路

ここからは、そのモノトーン調な基板の細部を画像でチェックしていこう。電源回路には、PWM制御による6フェーズ回路が実装されている。搭載コンポーネントは「ミリタリークラス4」に準拠した信頼性が特長で、標準的なチョークコイルに比べ電力効率が20％高い「Super Ferrite Choke」、製品寿命が10年を超える固体コンデンサ「Dark Cap」など、いずれも高品質モデル揃い。オーバークロック時などの高負荷環境でも安定した動作を実現する。

2ブロックに分かれた大型ヒートシンクで冷却する電源周り。ソケット周辺はかなりすっきりした印象で、クリアランスも十分に確保されている
軍事規格準拠の高品位コンポーネントが信頼性を支える。電源回路は6フェーズで、一緒に並んでいるのがチョークコイルの「Super Ferrite Choke」と固体コンデンサ「Dark Cap」だ
MOSFETを冷却するヒートシンクは、2箇所でネジ止め。接地面には熱伝導シートが貼り付けられている

CPUチューンに対応する上位チップ、Intel Z97 Express

搭載するチップセットは、Intel 9シリーズ上位のIntel Z97 Express。PCI-Express（x16）のレーン分割に対応するため、マルチグラフィックスはAMD CrossFireXとNVIDIA SLIの両方を構築可能。「K」シリーズ型番のCPUを組み合わせたチューニングに対応し、コア倍率の変更もサポートする。

周囲の構造物と同様、モノトーン仕様になったチップヒートシンク。大きく入った白のラインが全体を引き締めるアクセントになっている
ノースブリッジの機能はCPUに統合されているため、チップセットはIntel Z97 Expressの1チップ構造。PCI-Express3.0のレーン分割やCPUチューンに対応する
「Z97S SLI PLUS」と同形状で、カラーリングのみを変更。チップとの接地面には熱伝導シート、周囲は高さ調節用のゴムパッドで囲みコア欠けを防いでいる