エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.400
2015.03.06 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
単に仕様上の話をすれば、「Z97S SLI Krait Edition」はそれほど大きなトピックのあるモデルではない。ベースモデルの「Z97S SLI PLUS」とは瓜二つといっていいスペックのため、単に組むだけならば、恐らくどちらを選んでも似たようなマシンが出来上がるに違いない。この“Krait Edition”の存在意義とは、これまでにないユニークなモノトーンカラーであり、それをコアにして組み上がるマシンの完成度にある。パーツ単体でのカッコよさを追求したモデルは数多く登場したが、いわゆるユーザーによる“トータルコーディネート”を意識した製品はきわめて珍しい。自作PCは趣味の世界であることに、真っ向から取り組んだモデルと言えるかもしれない。
モノトーンの調和を目指すもよし、奇抜な「Case Mod」に挑むもよし。自作の面白さを追求する“Krait Edition”の可能性は無限大だ |
今回ご紹介した“Case Modders”たちの作品とまではいかずとも、そもそもブラックとホワイトはパーツの選択肢も多く、組み合わせもイメージしやすい。外から中までモノトーン仕様という調和のとれたマシンを第一歩として、「Case Mod」の世界にチャレンジしてみるのも一興だろう。ベースモデルも発売から1年近くが経とうという、安定した“鉄板モデル”。思う存分にカスタマイズが楽しめる、あらゆる意味で手頃な1枚になるハズだ。