エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.402
2015.03.23 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ドライブベイの後は、エアフローレイアウトをチェックしておこう。「Minimo.Q」では唯一の標準搭載ファンとなるのが、リアの80mm口径ファンだ。高さが低いだけあって、近頃では珍しい80mm口径ファンに留められているが、内部の熱を強制的に排出する重要や役割が任されている。
PCケース内部の熱を排出し続ける、標準搭載の80mm口径ファン | |
80mm口径で25mm厚のリブ無しファンは、3pinコネクタ仕様。詳細スペックは非公表で、ラベルからDC12V/0.12Aである事が確認できる |
リア80mm口径ファンが「Minimo.Q」唯一の標準搭載ファンだが、一方でトップ面の通気孔は唯一の冷却ファン増設スペースだ。この面には120mm口径ファン2基が搭載可能で、固定用のネジ穴も確認できる。マザーボードが平置きになるレイアウトだけに、トップ面の冷却ファン増設スペースは平行する位置関係になり、排気方向に120mm口径冷却ファンを増設すれば、PCケース内部の温度上昇は劇的に改善されるだろう。
120mm口径ファン2基が搭載できるトップ面。当然ながら、240mmサイズラジエターのマウントを想定する人は少なくないだろう。ENERMAXの製品情報では搭載可能とされているが、国内発売元のドスパラは「推奨はしていない」という立場を取っている |
一般的に電源ユニットはリア部に搭載される事が多い。電源ケーブルを接続する面はむき出しになり、メインスイッチも常にあらわになる。しかし独自設計が特徴の「Minimo.Q」では、フロント側に電源ユニット搭載スペースを設け、PCケース内部にスッポリと格納してしまう。リア部のマウントを改めることで、ATX規格では高さ86mmを確保する必要がなくなり、筐体の全高を抑えることができる。ストレージ搭載スペースとの兼ね合いはあるものの、フロント側に移動させる事で、限られた内部空間を無駄なく使おうという考えだ。
なお対応電源規格はATXに加え、コンパクトなSFX電源ユニットも搭載可能。固定面にはふたまわりほど狭い開口部と固定用ネジ穴が用意されている。
電源ユニットをフロント側に搭載する設計を選択した「Minimo.Q」。固定枠は約15mm張り出し、最大限奥行きが確保されている。なお公称値は140mmとされる | |
マウントスペースをフロント側にした事で、背面ソケットに接続する内部延長電源ケーブルが用意されている | |
電源ユニット固定用のブラケットは、4本のネジでシャーシに固定。ATX規格用の開口部には、SFX規格用のブラケットがネジ留めされている |
Cube型Mini-ITXケースだけあって、拡張スロット数は2段だ。拡張スロット金具には斜めにスリットが設けられ、通気性が確保されている。
拡張スロット金具はインチネジで固定され、さらに固定箇所を覆うプレートも装備されている |